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東方線上、2020年1月~12月の消費者行動調査結果総集編を発表

東方線上、2020年1月~12月の消費者行動調査結果総集編を発表

東方線上、2020年1月~12月の消費者行動調査結果総集編を発表

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 オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが1月5日、2020年1月~12月の台湾の消費者行動の調査結果の総集編を発表した。調査対象者は20~59歳の東方オンラインのウェブ会員1000人。調査期間は各項目により異なる。

東方線上、2020年1月~12月の消費者行動調査結果総集編を発表

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 調査結果から得た消費者の声で一番大きかったのは「生活に不安を感じる」一年となったこと。これからの収入に対して約60%の人が不安と回答。年間を通して、収入に対して不安を感じている割合は全体を通して横ばいながら、安心していると答えた割合が減少している。65%以上の回答者が身近な友人たちが仕事面で何らかの影響を受けたと答えた。影響の大きさはそれぞれ異なるが、生活に対する消費者の不安を生み出すことは避けられない。

 新たな生活スタイルとして「多種多様な商品が自宅に届く」時代となった2020年。コロナ流行もあり,デリバリーサービスの使用率が40%の大台を突破したが、コロナが落ち着いた現在では新規会員獲得と既存会員消失のスピードが同じくらいになっている。各小売店舗はプラットフォームサービスを利用し、消費者との距離や交通上の制限を無くすことに成功。その中でも特に量販店でのプラットフォーム使用割合は既に1割を超えている。

 シェアリング・エコノミーも拡大傾向にある。特にシェアバイク(オートバイ)の需要は変動しながらも増加傾向にある。関連ブランドの宣伝や割引等によりシェアバイクの使用が増加しているだけではなく、消費者の移動への需要と高い相関関係にあることが分かる。さらに、国内旅行のニーズが増えたことがシェアリングサービスの普及を早めた。

 メディアにおいては、新メディアの台頭により、メディア同士で消費者の貴重な時間を奪い合う一年だった。ユーチューブ視聴状況に関する2年間の継続的なフォローアップ調査によると、自発的に見るユーチューバーがいると答えた消費者の割合は少しずつ減少しており、トップ1ユーチューバーに対する支持率も以前ほど高くないことが分かる。既に多くのファンに支持されている有名人やインフルエンサーなどが次々ポッドキャストなどの音声メディア市場へ参入していることからユーザーも増えており、既に調査対象者の15%が利用しているという結果になった。

 購買に関しては、「最近友人に自発的にシェアした話題」のアンケート結果から、バーゲン・セールへの関心が増えた。2020年はコロナ流行の影響もあり、消費者の関心度にはとても明確な波があり、特に今年はダブル12ショッピングデー(12月12日)が大きな商業効果を生み出した。2020年のコンビニ・スーパーにおけるポイントキャンペーン関連の話題量は2019年に比べ少なかった。外的要因の影響以外に、会員向けのマーケティングを行う際は同時に市場の話題量不足にも注意する必要がある。ブランド関連の話題量には限界があるほか、既存会員を疲れさせてしまう可能性もある。

 12月の国内ユーチューバー人気ランキングは、「千千進食中」が「木曜4超玩」を抑え1位に。3位~5位は「蔡阿?」「蔡桃貴 蔡阿?二伯’s Family」「蔡阿?Life」が占め、ユーチューバー蔡阿?の人気が分かる結果となった。

 消費行為に関するデータとして「12月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」トップ5は、「外食・グルメ」(45%)、「投資・財テク」(36%)、「買い物の割引やキャンペーン」(35%)、「娯楽・映画・ドラマ」(25%)、「国際情勢」(23%)、と、先月と比較して大きな変化は見られない。

その他、「スマホ決済の使用」は2%、「配達サービスの使用」は5%、「知らない商品を試してみる」は約3%、それぞれアップ。「ライン購買グループの利用」「TikTokやインスタグラムのストーリーのアップ」「美容治療」「ジムの利用」などの消費行為は横ばいの結果となった。

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