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アサヒビール台湾、来年1月に業務開始 現地合弁から100%出資の新会社へ移行

売れ筋商品「アサヒスーパードライ」

売れ筋商品「アサヒスーパードライ」

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 アサヒグループホールディングスが12月26日、台湾における「アサヒスーパードライ」を中心としたアサヒグループ製品の酒類輸入・販売業務について、2018年1月から現地合弁会社(三商朝日股●有限公司)が担う現行体制から100%出資の新会社(台湾朝日■酒股●有限公司、以下アサヒビール台湾)が担う新体制へと移行すると発表した(●は人へんに分、■は口へんに卑)。

2016年の台湾におけるアサヒブランドの販売量は、前年比115%に拡大している

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 今回の新体制への移行により、従来の合弁会社のみによる販売体制から、台湾全土でそれぞれの地域や飲食店業態に強みを持つ複数の卸店を通じた幅広い販売網の構築、ならびにコンビニエンスストアなどの一部量販店へは直接販売を行うことが可能という。さらに、新たな販路を開拓し、年間販売目標100万箱(1箱=633ミリリットル×20本)の早期達成を目指すとしている。

 従来の三商朝日股●有限公司では、「アサヒスーパードライ」のほか、アサヒ飲料製品の輸入・販売業務についても行っていたが、今後は台湾可爾必思股●有限公司(台湾カルピス)が担う。

 同社によると近年、台湾におけるビール市場は微増傾向が続いており、2016年は前年比100.7%。台湾のビール市場全体は微増傾向であるものの、国産ビールは微減で、市場をけん引しているのは中高級価格帯の輸入ビール。その総量は直近5年間で約1.3倍に拡大しているという。

 台湾は親日家も多く日系企業にとってポテンシャルの高い市場の一つであることから、業務用市場においては「アサヒスーパードライ」を差別化商材として日系以外の中華系や西欧系の飲食店に提案を強化し、たる生ビールを中心とした販売増を目指す。家庭用市場においては、アサヒグループのマーケティングノウハウを生かして需要を掘り起こし、RTDや焼酎、ワインなど幅広いラインアップで提案していくとしている。

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