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日本のギャラリーLWArt、「Unfinished」をテーマに「ART TAIPEI 2025」へ出展

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日本のギャラリー「LWArt」が台北で開催された国際アートフェア「ART TAIPEI 2025」に初出展し、日本人アーティスト Narcolepsy1999(ナルコレプシー1999)さんと、たまごたけ(Tamagotake)さんによる二人展を披露した。テーマは「Unfinished(未完成)」。黒と白を基調としたブースで、少女像を中心に、日本の漫画・アニメ文化に根付く感性を現代アートとして再解釈した。

会期中、独自の世界観と繊細な表現が来場者の関心を集め、VIPプレビュー初日には出展作品の半数以上が成約。雨天にもかかわらず多くの観覧者が足を運び、作品の背景やコンセプトに関する質問が相次いだ。日本では抽選制で入手困難なアーティストとして知られ、日本から来場して購入するコレクターの姿も見られた。 

Narcolepsy1999さんは、西洋美術と日本の伝統モチーフを融合した「暗黒シリーズ」で知られる。アーティスト名は2020年に発症した嗜眠(しみん)症に由来し、限られた創作時間の中で強い感情を描き出している。今回の出展作では、世界的名画をモチーフに少女像を重ねたシリーズの新作を発表。

一方、たまごたけさんはシンプルな筆致と鮮やかな色彩で「KAWAII GIRL」を描き、少女の純粋さと意思の強さを表現している。

同ギャラリー代表の小川将司さんは「台湾でのアートフェア参加は今年3回目。ギャラリー立ち上げ当初から共に活動するアーティストと出展できうれしい。台湾をアジア展開の重要拠点と位置づけ、将来的に台湾での個展開催も視野に、アート交流をさらに推進していきたい」と意欲を見せる。

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