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インタビュー:間寛平さん 吉本新喜劇GMとして初の台湾公演

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お笑い芸人として長年第一線で活躍し、日本の喜劇界を代表する存在である間寛平さん。
 長年にわたり「吉本新喜劇」で独特のユーモアと明るい人柄で観客を魅了し、バラエティーや舞台を通じて世代を超えて親しまれてきた。
2025年10月、「吉本新喜劇海外巡演2025」の一環として台湾を訪れ、台北・CLAPPER STUDIOで初の台湾公演を開催。
 公演終了後、台北経済新聞副編集長の杉原が間さんに話を聞いた。

 

台湾公演を終えて

杉原:お疲れさまでした。子どもの頃から新喜劇を見て育ってきたので、台湾で見られてとても感激しました。

 間:ありがとうございます。

杉原:初の海外公演となりましたが、台湾の観客の反応はいかがでしたか?

間:正直、最初は不安でした。日本語のニュアンスや間(ま)が伝わるのか心配で。でも、観客の皆さんが本当に温かく盛り上げてくれて、字幕もない中で最後までしっかりついてきてくれました。

杉原:皆さん、字幕よりも舞台そのものを楽しんでいましたね。

間:驚いたのは、皆さん日本語をよく理解されていることです。「アホちゃうか」と大阪弁で言っても笑いが起きるんですよ。

杉原:台湾では昔から日本のバラエティー番組で大阪弁に親しんできた方も多く、新喜劇も20年ほど前に放送されていたそうです。その世代の方も今回来場していたようです。

間:それはうれしいですね。今回が、僕がGMになって初めての台湾公演でしたが、今後も継続して開催していけたらと思っています。

杉原:GMとして演出面で意識した点は?

間:単純で分かりやすい新喜劇を心がけました。アドリブも多かったんですが、観客の皆さんがそれにすぐ反応してくれる。字幕担当の方には申し訳なかったですが(笑)、テンポを大事にして演じました。

杉原:確かに、字幕が止まっていたシーンがありました(笑)。でも、その即興のやり取りがとても面白かったです。

杉原:今後、台湾での継続公演や、ほかのアジア地域での展開も考えていますか?

間:はい。日本の新喜劇や漫才の笑いを、もっと多くの台湾の方に知ってもらいたいですね。将来的には台湾のコメディアンの方々にも出演してもらい、共に舞台を作っていけたらと思います。

杉原:GMとして見える、新喜劇の強みはどんなところでしょうか。

間:とにかく全員が手を抜かず、一生懸命にやっていることです。面白いことを常に考え、仲間同士が仲良くやっている。そういう雰囲気が新喜劇の魅力であり、強みですね。

杉原:台湾には以前から来られていたそうですね。

間:はい。太魯閣(タロコ)マラソンに2回ほど参加しました。ギリシャでの246キロマラソンなど、いろいろな経験をしてきましたが、台湾でも「面白くて、すごいマラソン大会」ができたら面白いと思い、実際に走ってみました。

間:今回、観客の皆さんが本当に温かく、舞台全体が一体感に包まれました。ぜひまた来年も台湾で公演を行いたいです。これからもよろしくお願いします。

杉原:ありがとうございました。次回の来台を楽しみにしています。


 

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