台北市信義区に4月9日、海外初出店で台湾1号店となる「高級食パン専門店嵜本(さきもと)ベーカリー」(台北市信義区基隆路)がオープンした。
嵜本ベーカリーは大阪・難波を本店とする食パン専門店。日本では、関西地方を中心に店舗を展開している。「毎日食べられる」「毎日食べたい」ヘルシーな食パンを実現するため、卵・乳不使用でありながらも「深いコクとすっきりした自然の爽やかさを2年余りにわたって追及した」という。本店では、卵・乳・バター不使用の「極美 ナチュラル食パン」と、卵不使用、北海道産牛乳を使った「極生 ミルクバター食パン」の2種類を販売。
台北旗艦店の広報担当、Doraさんは、嵜本ベーカリー食パンの特徴を「『極美 ナチュラル食パン』は、台湾に多いベジタリアンの方でも安心して食べることができ、しっとりとした食感が特徴。一方の『極生 ミルクバター食パン』は食べた瞬間に小麦粉の香りが漂う、すっきりとした味わい」と話す。食パンのサイズは、台北市に多い1人暮らしや少人数の家庭にも購入してもらえるよう、台北店限定で1斤サイズと1.5斤サイズを販売。
台湾は日本と距離が近いだけでなく台湾人は日本の食や文化に対しての関心が高いことから、海外初出店の場所に台湾を選んだという。台湾出店に伴い台湾人スタッフは、日本の味を台湾で再現できるよう、約1か月、日本で研修を実施。訓練された職人が、店舗裏のベーカリーで毎日食パンを焼き上げている。
食パンのほか、日本から輸入した15種類の自社ブランド手作りジャム「& jam」も販売。砂糖と果物のみで煮詰めたフルーツジャム、淡路島牛乳と北海道産生クリームをメインに練乳砂糖を煮詰めたミルクジャム、和のスイーツをモチーフに「食パンとよく合う甘さと香りに仕上げた」という和テイストのミルクジャムを並べ、選択して購入が可能。
内装は、台湾にいながら本店の雰囲気を味わってほしいというコンセプトの下、本店を完全再現。イートインスペースを設け、メニューは、好みの食パンとジャムを選択し、好みに合わせてカスタマイズできる。席は予約制で、ウェブで事前予約が必要。直近3か月以内まで予約できるが、現時点では3カ月先まで満席になっている。テークメニューは毎日15時から、数量限定で販売する。
主な商品は、「極美 ナチュラル食パン」(1斤NTD140元、1.5斤NTD200元)、「極生 ミルクバター食パン」(同NTD160元、同NTD230元)、フルーツジャム(各NTD280元)、ミルクジャム(各NTD290元)。
食パン・ジャムの販売は、毎日9時30分より整理券を配布し、焼き上がり時間に合わせ4パターンの中から時間指定で受け取る。
営業時間は10時~20時。