台湾初の国家級伝統戯曲劇場「台湾戯曲センター」(台北市士林区)が10月、正式にオープンした。建設期間約10年、費用約16億台湾ドルを掛けた待望のセンターが開場し、台湾内でも注目を浴びている。今後、同施設では、台湾の伝統芸術の継承と発展のため戯曲の魅力を伝えていく。
同施設は2007年に政府から建築計画の承認を得て、2012年に建設が始まった。建築士は姚仁喜さんで、京劇(中国の伝統的な古典演劇)をヒントに設計したという。大ホールは1000人を収容できる。
開会式には鄭文化部長も出席し、「台湾伝統芸術の継承と発展のため、台北のほか宜蘭と高雄にも拠点を作る予定。多くの民衆に戯曲文化の魅力を感じていただきたい」と抱負を語った。
同施設では10月3日~10月15日、約28の国家を招待し、アジア地区の民族ダンスや人形劇、戯曲を主題とした「アジア伝統芸術節」を開く。同16日~12月31日は台湾の芸術チームを招待し、歌仔戯(台湾語の古典演劇)、客家戯、京劇等の複数の異なる音楽とダンスが交わる「芝山喜戯節」を実施する予定。