「第14回台北国際春季旅行博覧会(STF2021)」が4月9日~12日の4日間、世界貿易センター(台北市信義区信義路)一館で開催された。
世界貿易センターで「台北国際春季旅行博覧会」 パラオとの団体旅行再開
毎年、10万人以上の入場者がある大規模な旅行博が3回行われており、同イベントも台湾三大旅行博の一つ。出店数はコロナの影響で大幅に減少していたが、多くの入場者でにぎわいを見せた。日本ブースは2018年開催時は約90あったが、今回の出展はなかった。
会場の大部分を台湾国内旅行が占め、自治体から多数出展。国外では、パラオ、トルコ、南アフリカ、グアム、ケーララ(インド)、セントビンセント、パナマの7カ国がブースを構えPR活動を行った。
台湾では3月17日、太平洋のビーチリゾートとして知られるパラオとの間で、旅行客の往来に隔離期間を免除する「トラベルバブル」を利用した団体ツアーが再開。台湾が海外との「トラベルバブル」を構築するのは初めて。両国共に新型コロナウイルスの抑え込みに成功していることから、団体旅行のみの往来を再開した。パラオのウィップス大統領が3月28日~4月1日の5日間、訪台した。
パラオブース担当者は「パラオは地上の楽園とも呼ばれ、世界遺産に登録されたトルコ色の海や珍しい生態系が生息する魅力的な島。今は団体ツアーのみの解禁で、4~5日間のツアーを組んでいる。旅行希望者からの問い合わせも少しずつ増えている」と話す。
「今年は日本の出展がなくて残念。昨年から日本に行けないため、台湾国内で日本のものを消費するブームが起きている。コロナが収束次第、すぐに日本に行きたい」と話す来場者の声も聞かれた。