「台北ファッションウイーク(臺北時装週)SS22」が10月3日から、松山文創園区や微風南山アトレなど台北市内各所で開催されている。
台湾で唯一廃棄ゼロのデニムを使ったブランド「Story Wear」のショーが10日、松山文創園区4号倉庫で行われ、台湾で活動するモデルでタレントの日本人、加賀美智久さんや一樹さんらもランウェーを歩いた。
同ブランドは、創設者の陳冠百さんが2017年に創立した、「ゼロから始める地球保護」をモットーに、セカンドハンドのデニムの再利用や、デニム生地で服を作る際に廃棄される布切れを使って新たな服を創り出すことをコンセプトにしたブランド。
宇宙・海洋・破壊・融合の4つをテーマに、中米ハーフの周厚安さんやマレーシア人祖雄さん、台湾人モデル林可?さん、日本人の加賀美さんや一樹さんら多国籍のモデルが33着のスタイリングを披露。タイヤル族歌手の阿穆依・蘇路さんの「大地の美」を祈とうする讃美の歌で開幕し、ショーの終盤には金曲賞にノミネートされた原住民シンガー・ソングライターの巴奈さんのライブも行われた。
一樹さんは約4年前より台湾を舞台に活躍するモデル兼タレント。同じく今回のショーに出演した加賀美さんがMCを務めるテレビ番組「絶対台湾」の取材で同ブランドを取材。その際、「シングルマザーや障がいを持つ児童の母親が働きやすい環境」を提供する同ブランドに感銘を受けたという。「台湾で最大規模のファッションショーに参加でき、素晴らしいブランドに携わらせていただけて光栄。元々アパレルにも興味があり、モデルの仕事を通して今後も日台にかかわらず、ファッションの架け橋的存在になりたい」と抱負を話す。
今月17日まで。