「ART TAIPEI 2021台北国際芸術博覧会」が10月21日~25日の5日間、世界貿易センター一館(台北市信義区信義路)1階で開催された。主催の社団法人中華民国画廊協会が台湾国内92の画廊と海外9カ国32のギャラリーを集めた。
ART TAIPEI 2021台北国際芸術博覧会 日本人アーティストの作品も多数展示
「ART TAIPEI 2021」は今年、中華民国文化部と提携し、特別コンテンツ「時尚藝術跨界特區(ファッションとアートの融合エリア)」を設けた。計6組のアーティストと台湾アパレルメーカー6社のコラボレーションが実現。
文化部の李連權次長は「今回の博覧会のアートディレクターに台湾の有名ファッションデザイナーIsabelle Wen温慶珠さんを起用し、アートとファッションの融合を台湾独特な視線で表現してくれた。コロナ禍で世界に向けて台湾の現代アートの魅力を発信したい」と話す。
コラボレーションしたアパレル作品は会場内と公式サイトでオークション販売。落札金額は文化部が指定する「高雄市尼布恩人文教育関懐協会」に寄付する予定。
現場では、アーティストが積み上げた白い紙に登り、カッターで無造作に紙を削って落としていくという、会場内で作品を作り上げる姿を見ることができるパフォーマンスも行われた。
プレスの施建伍さんは「これまでのART TAIPEIは各国からのコレクターが来場していた。コロナの影響で今年はあまり来ていないが、日本のアーティスト橋爪悠也、奈良美智、草間弥生や韓国のアーティスト金官泳(Kim Kwan-Young)の作品は台湾国内のコレクターに人気で売れ行きが好調」と話す。