台北に作りたての日本食を提供するキッチンカー「英雄パパ-HERO PAPA」が登場した。場所は台湾のランドマーク台北101の隣。信義エリアのモール「att4fun」と「微風百貨店」の間の路上で、日本人にはなじみのある居酒屋メニューを提供する。
日本人シングルファーザーが台湾で居酒屋キッチンカー 「娘のヒーローに」
日本式の唐揚げは、胸肉=NTD100元、もも肉=NTD120元~。いずれかを決めた後、6種類のスパイスから選択。香辛料14種をミックスした「HEROスパイス(英雄粉)」がお薦めだという。「ザクザクした食感の衣と鼻に抜けるスパイシーな風味」が特徴。タルタルソースに漬けて食べる「エビパン」(80元)やサントリーの「プレミアムモルツ」(NTD130元)も用意。
キッチンカーは、居酒屋「時々 jiji」(台北市中山区林森北路)と、インバウンド広告会社「CAKEHASHI - カケハシ」(台北世界貿易センタービル)の秋山光輔社長の共同出資によるもの。「飲食を通じてさまざまなヒーロー(経営者)を支援したい」をコンセプトに経営する「時々 jiji」にとって、「jiji HERO」に続く台湾3店舗目となる。
台湾で10年インバウンドマーケティングに携わってきた秋山さんは一昨年、妻を病気で亡くした。シングルファーザーとなり、長女と2人で台湾で暮らす秋山さんは、このキッチンカーの店名に父としての思いを込める。「英雄パパ-HERO PAPAの参上だ」と長女も大いに喜んでいるという。
「時代に沿った飲食の形を提供したい」という2人の考えも合致し、感染症対策も徹底したオープンなキッチンカー。「作りたて熱々の、日本のストリートフードを、もっと気軽に多くの台湾人に食べてほしい。食べた人が少しでも元気になってくれたらうれしい」と秋山さん。
営業時間は11時~22時(土曜・祝日は23時まで)