1980年代の台北・林森北路の日本人向けスナックが舞台となっているNetflixドラマ「華燈初上」のシーズン3の配信が3月18日、始まった。公開日から台湾地区での視聴ランキング1位を記録している。
Netflixドラマ「華燈初上」主役の一人で物語のキーパーソンである江瀚を演じた鳳小岳さん
2020年9月~2021年1月の約5カ月間撮影された同作品は、昨年11月26日のシーズン1公開後から台湾や日本で話題となり、昨年12月30日にシーズン2が公開。今回公開されたシーズン3で最終話を迎える。
Netflixオリジナルドラマとなる同作品は、ルビー・リン(林心如)さん演じるローズと、シェリル・ヤン(楊謹華)さん演じるスーが営む台北・林森北路の日本人向けスナック「ヒカリ」を舞台に、1988年10月に発生した殺人事件に関連する人間ドラマを描いた。シーズン1では殺人事件前の物語、シーズン2では犯人探しやその動機、シーズン3では被害者と殺人犯についてのストーリーで、シーズン3公開前には犯人の考察がホットな話題として台湾のネットを盛り上げた。日本人向けスナックが舞台ということもあり、台湾でモデルや俳優として活躍する加賀美智久さんや映画監督で俳優の北村豊晴さん、与座重理久さんら、多くの在台日本人俳優も出演。日本でも活躍したビビアン・スーさんも、シーズン2に前任ママとして出演している。
呉慷仁さん演じるスナックヒカリのライバル店のママのキャラクター設定が美輪明宏さんをモデルにしているのではないかと台湾メディアが報じ、以前日本でも流行した美輪明宏さんの携帯電話待ち受け画像が台湾芸能界でも流行。一般にも拡散する社会現象となったのは記憶に新しい。
主役の一人で物語のキーパーソンである江瀚を演じた鳳小岳さんによると、「この作品は、コロナ禍でも特に国内感染拡大状況がコントロールされていた台湾だからこそ、このタイミングで順調に撮影することができた」と振り返る。特に、普段中国大陸など海外で活動するキャストが多い中、コロナの影響で皆が台湾にいたことで同作品を作り上げることができたという。
同作品は日本のNetflixでも視聴できる。