モデルの田中里奈さんが台北市の観光大使に選ばれ、9月16日、台北市内の新名所「新芳春茶行」で記者会見を行った。
田中さんはこれまで30回以上台湾を訪れているほか、「田中里奈の週末台湾」などのガイドブックを出版するなど、台湾通で知られる。田中さんは「台湾は古さの中に新しいものが入っているのが魅力的。台湾の知られていない魅力を伝えたい」と話す。
会見に出席した同市観光伝播局の簡局長は「より多くの日本人観光客に迪化街をはじめとする「大稲テイ(ダーダオチェン)」エリアを訪れてほしい」と呼び掛ける。「大稲テイ」エリアは、台北市中心部にある日本統治時代に栄えていたエリア。元々は乾物、高級食材、漢方薬がずらりと並ぶ問屋街だったが、近年ではクリエーティブな商品を扱う店やおしゃれなカフェなども増えており、台湾ならではのレトロ感と新しさが融合されたエリアとなっている。
会見の会場となった「新芳春茶行」は、日本統治時代の1934年に建築された建物で、その当時、「大稲テイ」エリア最大の製茶工場だった。2009年に台北市の古跡に登録され、昨年リニューアルされた新名所。