台北松山文創園区(信義区)で2月5日~9日の4日間、「茨城大見本市」が開催されている。初日となる5日には大井川和彦茨城県知事と台湾茨城PR大使で台湾出身茨城県育ちの渡辺直美さんが来場し、オープニングセレモニーとトークショーを行った。
グルメエリアには県産レンコンを使ったサブレやどら焼き、納豆、干し芋、日本酒などがブースを構え、台湾人来場者に試食や試飲を促し、気に入った商品はその場で販売する。常陸風月堂からは藤田浩一社長自らがブースに立ち、台湾からECで購入できる「栗蒸し羊羹(ようかん)」の試食品を提供。台湾人消費者との交流を図った。キッチンカーでは茨城県最高級黒毛和牛「常陸牛」を使ったハンバーガーや肉巻きおにぎりなどをその場で調理して販売。「観光エリア」の常陸太田市ブースでは、実際にファムトリップで2回、常陸太田市を訪問し、台湾人に向けて観光情報を発信するタレントのEric(艾瑞克)さんが盛り上げ、来場者に竜神橋バンジージャンプを体験できるVRコンテンツや、訪日時に使えるクーポンを配布した。その他、伝統工芸品である結城紬(つむぎ)の和服の着用体験や、「開運茨城」というテーマに沿った鳥居や絵馬などのコーナーを設け、全体的にインスタ映えするデザインで来場者に撮影した写真のSNS投稿を促した。
ステージでは「アンコウ解体ショー」「水戸納豆早食い世界大会in台湾」「つくば霞ヶ浦りんりんロード」模擬体験などを毎日日替わりで行う。
大井川知事は「台湾での長期間での大規模屋外広告や大規模な見本市などグルメと観光の大規模なPR活動を行う地方自治体はこれまでに行われていない。台湾では昨年2月、これまで禁止されていた茨城県産食品の輸入が大幅に解禁され、さらには海外旅行も再開したので、県産品の輸出や旅行客の増加に期待している」と話した。
渡辺さんは「日台ハーフで台湾も茨城もどちらも私の故郷なので台湾に戻ってくるとホッとする。台湾に戻って来て、茨城県のグルメや観光を紹介できる機会がもらえてうれしい。台湾の皆さんに、ぜひ茨城県に来てもらい、茨城県の美しさを感じてほしい」と呼びかけた。