留学やワーキングホリデーで日本に行きたい台湾人一般学生などを対象に「台湾人と日本企業をツナグ交流会」が6月4日、Grant Gate Corporation ホール(松山区)で行われた。主催はBrain & Partner Taiwan Inc.。
日本の商品、ブランド、文化を台湾人客に届けたいという思いから2018年に台湾で創業した同社は、微風南山atreでセレクトショップ「bpt ROOM」を運営するほか、日本から台湾へ進出する企業をサポートしている。
高岡晃子社長はこの5年間、台湾には日本が好きで日本で学びたい、働きたいと思っている人が大勢いること、実際に行った人の中には日本での労働環境が恵まれなかったケースがあるという現状を目の当たりにした。一方、日本人と近い感覚で接客でき、中国語で対応可能な台湾人人材を歓迎する日本企業も多くある。その中でも信頼できる企業と、留学やワーキングホリデーで日本に行きたい台湾人日本語学習者をマッチングさせることを目的として今回のイベントを企画したという。
高岡社長は「せっかく日本に行ったのに、自分が全く希望しない職業しか選択肢がなかった、職場で疎外感を感じてしまったという声を聞く機会がたくさんあった。一方、日本は現在深刻な人材不足で、せっかく外国人観光客が多く来店しているのにインバウンド対応が追いついていないアパレルや飲食店が多くある。台湾でも知名度の高いユナイテッドアローズなど、台湾人だからこそ働いてほしいと思っている、台湾人を歓迎している企業がたくさんあることを台湾の皆さんに知ってもらい、安心して日本で働いてほしい」と話す。
今後、日本に行く前に台湾人志望者の特性などを聞いて履歴書作成や面接のアドバイスをしたり、日本渡航前に中国語で日本で働く前の研修や教育をしたりするなどして、日本に行った後のフォローまでをサポートをしていくという。
次回は6月21日に開催予定。