ショッピングモール「微風松高」（信義区）に5月31日、「MUJI（無印良品）松高フラッグシップ店」がオープンした。無印良品が近年目指す「再生と永続」を理念に、同店では多くの新たな試みを行う。

　ホテルに挟まれた立地から、多くの観光客が訪れる場所になることが予想され、スイーツの激戦区である信義エリアにあることから飲食に注力。同社で初めて、おにぎりやおにぎり茶漬けのセットメニュー、台湾の食材を使った金棗大福・桂圓（乾燥竜眼）黒糖大福、苗栗特産の桔醤団子など、日本と台湾を融合したメニューを提供する。

　食品取扱コーナーは40坪で、日本から輸入した商品以外に現地で開発された食品も多く取り扱う。同社は「良品市場」ブランドで台東県政府・東河郷公所と提携し、台東で栽培されたバレンシアオレンジを使った商品を生産し、果実全てを無駄にすることなく使う。バレンシアオレンジジャム、バレンシアオレンジ紅烏龍クッキー、バレンシアオレンジ香草茶、バレンシアオレンジ紅ウーロン茶、バレンシアオレンジドリップコーヒー、バレンシアオレンジビール、ドライバレンシアオレンジチップなどを販売する。

　同店独自のサービスとして、日本から輸入したカーテンを販売するほか、大型植物を取り扱う「MUJI　GREEN」コーナー、DIY刺しゅうコーナーも開設。8月3日まで、同社が行っているリサイクルについての展示「RE／FUTURE」も行い、店内の陳列棚などにもリサイクル材を使う。「デニム衣類リサイクルボックス」「ガラスリサイクルボックス」「（化粧品などの）ボトルリサイクルボックス」や、自宅に余っている期限が切れていないパッケージの完璧な状態の食品を、「家扶基金會台北家扶中心」を通して必要とする家庭に寄付する「食品シェアサービス」などのサステナブルなサービスを提供する。

　営業時間は日曜日～水曜日11時～21時30分、木曜日～土曜日22時まで。