台湾と日本福島県の交流促進のために活動する女性ダンス・ボーカルグループ「福島もも娘」が9月27日、台北世界貿易センター(信義区信義路五段)で開催中の「台北国際秋季旅展」でパフォーマンスを行った。
福島もも娘は、旅行会社「華泰旅遊(グロリアツアー)」のブースでダンスパフォーマンスを披露して会場を盛り上げたほか、福島の観光地や桃などの特産品をアピールし、来場者に向け福島への旅行を呼びかけた。
今回のパフォーマンスの企画に携わった、福島県産品の輸出を手がけるサクラ・シスターズ(福島県飯舘村)の峯岸ちひろさんは「2023年に福島を訪れた外国人旅客18.6万人のうち9万人が台湾人」だったと指摘。「もっと台湾の人に来てほしい」と話していた。
会津地方や大内宿のほか、日台合作映画「青春18×2 君へと続く道」のロケ地である只見町が台湾人に人気だが、福島第1原発事故の風評被害のあった浜通りへの旅行者数は「まだまだ」だという。
峯岸さんは「福島空港と台湾の桃園国際空港の直行便を現在の週2便から、毎日運航する定期便への格上げを目指している」と意気込む。「そのためには、台湾からだけでなく、福島から台湾への旅客も増やす必要があり、福島もも娘とともに福島での台湾のPR活動にも注力している」と話す。
台北国際秋季旅展は9月30日まで。