漫画「深夜食堂」の新刊(第19巻)の中国語繁体字版が12月6日、台湾で発売される。今回は特別に台湾の有名デザイナー方序中さんとコラボして制作した2018年カレンダーを漫画と数量限定でセット販売する。
11月22日に予約を開始し、カレンダー制作費用を除いた売上の全ては、認知症患者の支援を行う社団法人台湾失智症協会に寄付する。
デザインを担当する方さんは、台湾で毎年行われる映画の祭典「金馬賞(Golden Horse Awards)」の今年(第54回)のポスターデザインを務めた実力派。同カレンダーのデザインについて方さんは「マスターが店を開いた様子を立体的に再現。暗闇の中、一生懸命頑張って生活している人がいるということを気付かせるような作りにしている」と話す。カレンダーは、黒紙に夜光加工をしており、深夜食堂の代表的な場面も描かれている。
漫画家・安倍夜郎さんによる同作。深夜0時から翌朝7時まで営業する食堂を舞台に、マスターが作る一品とその料理にまつわる人間模様を描いている。2007年8月から「ビッグコミックオリジナル」で連載を開始し、今年で10周年を迎える。2009年と2011年、2014年には、TBS系列で連続ドラマ(小林薫さん主演)も放映されたほか、2015年には松岡錠司監督による実写映画も公開された。台湾、韓国などのアジア圏を中心に海外でも人気を集める。台湾では、同映画が異例のヒットを記録し、中国語版のドラマも製作された。