
うなぎ料理専門店「魚庄」(中山區中山北路一段)が4月23日、新メニュー「うなぎハム」の提供を始めた。
うなぎ料理店「魚庄」台湾店が新メニュー「うなぎハム」 8周年記念で
現場責任者/店長の仲村梨梨亞(りりあ)さんは「埼玉の本店は1883(明治16)年創業で、142年の歴史を持つ老舗。台北店ではその伝統を受け継ぎつつ、台湾で『日本のおもてなし文化』を発信してきた。日本に行きたくても行けない年配の方や日本のグルメを探したい人々に支えられて、8周年を迎えることができた」と話す。最近では、若年層の台湾人客や外国人観光客の来店も増えており、多言語でのやり取りが見られるという。
代表メニュー「うな重」(NTD1,050元)は生きたウナギを毎朝、店でさばき、素焼き、蒸し、焼きの関東式の調理法で提供する。「うまき」(NTD500元)も「お薦め」だという。創業以来継ぎ足しで守ってきた独自のタレやサンショウは埼玉の本店から、花穂紫蘇、七味、ドレッシングなども全て日本から空輸している。併せて、和牛、天ぷらなども提供。日本らしいデザートを要望する声も多く、「酸味が少なく、まろやかで優しい黒蜜とほろ苦い抹茶」が特徴の葛餅(NT100元)も、4月から固定メニューとなった。
3月で8周年を迎えたのを記念して、半年間のメニュー開発を経て誕生した「うなぎハム」(NTD580元)は、「ウナギでありながら骨を感じさせない社外秘の調理法が特徴」だという。
2022年から3年連続でミシュランガイドに掲載されている同店。仲村さんも「日本酒ナビゲーター」の資格を持ち、季節ごとの日本酒セレクトや料理とのペアリングにも注力している。
今後について、仲村さんは「この店を目的に台湾旅行に来る方もいる。さまざまな理由で日本に行きたくても行けない方、台湾の方だけでなく、故郷を遠く離れ、台湾で頑張っている日本人の方、台湾で暮らす日本人のお子さんたちにも日本の味を味わいに来ていただければ」と話す。
営業時間は、11時30分~14時20分、17時30分~20時50分。火曜定休。