元宝塚歌劇団月組男役トップスターの瀬奈じゅんさんと、同じく元娘役トップスターの彩乃かなみさんによるスペシャルライブトークショーが7月13日、維多麗亜酒店（台北市中山区敬業四路168號）で開催された。主催は、元宝塚男役スターである中原由貴さん（旧芸名＝煌月爽矢）が代表を務める煌月芸術文化。

元宝塚・瀬奈じゅんさん＆彩乃かなみさん、台湾でファンと初交流イベント

　同イベントは、中原さんが現役時代に瀬奈さんの手伝いを務めていた縁から実現。約1年半前に日本で再会した際、中原さんが直談判し、実現に至ったという。瀬奈さんが宝塚月組のトップを務めていた当時、コンビを組んでいた彩乃さんとの初の海外共演であることから、注目を集めた。

　当日は、台湾在住のファン約200人に加え、日本からも多くのファンが参加。司会は中原さんが日本語と中国語を交えて担当し、日台のファンが一体となった和やかな雰囲気でイベントが進行した。

　2人はデュエットで登場し、台湾クイズやトークショー、ハイタッチ会などで会場を盛り上げた。ライブコーナーでは、それぞれの代表作からソロ1曲ずつとデュエット1曲を披露。台湾で楽しみにしていたことについて、瀬奈さんは「もちろん、このイベントで台湾の皆さんにお会いできること。日本から参加いただいた方も含め、退団して15年たつ今も、こうして温かく迎えていただけて本当にうれしい」と話し、彩乃さんは「うわさに聞いていた台湾ファンの皆さんの熱気を肌で感じ、登場の瞬間から感動した」と振り返った。

　台湾の印象については、瀬奈さんが「台湾の皆さんの髪や肌がとてもツヤツヤで感心した。湿度のおかげでしょうか」と笑顔を見せる場面も。彩乃さんは「寺院を参拝していた時に、通りすがりの方が写真を撮ってくれたり、参拝の仕方を教えてくれたりと、初日から台湾の人の温かさに触れた」と話した。

　食の体験では、瀬奈さんが「初日に北京ダックを5人で1羽をペロリと平らげてしまい、お代わりしようとしたら予約制で断られた（笑）」とエピソードを披露。彩乃さんは「キンモクセイ味のミルクティーを飲みながら、紙コップ用のホルダーをバッグのように持ち歩いたのが印象的だった」と振り返った。

　会場には、写真集などのグッズを持参した台湾人ファンの姿も見られ、抽選で選ばれたファンが「病気の父を看病していた時、2人の存在が支えだった」と感謝の言葉を直接伝える場面もあった。

　同社では9月にも、元月組男役スター・美弥るりかさんによるライブトークショーの開催を予定している。