日本では、職場の仲間とお酒を飲みながら親交を深める「飲みニケーション」という文化があり、ことあるごとに同僚と飲みに行くことが多い日本人。しかし、台湾では旧正月前に行われる「尾牙(忘年会)」を除き、普段は同僚と飲みに行かないといいます。そこで今回は、台湾人の「職場飲み会事情」を調査するため、台湾人男女200名(18歳~35歳)を対象にWebアンケート調査を実施しました。
「普段、仕事終わりに同僚と飲みに行きますか?」と質問したところ、「普段は、行かない」と答えた人は、全体の約80%となり5人に4人が答える結果となりました。その次は、「1ヶ月に1回」が約10%、「半年に1度」が6%、「1週間に1度」が4%でした。同僚と仕事終わりに飲みに行く人は、かなり少数派のようです。
日本と違って飲み会文化がまったくないことがわかった台湾ですが、実はみんな言えないだけで「飲みにいきたいのでは?」と思い、「本当は、仕事終わりに同僚と飲みに行きたい?」と聞いてみたところ。
「行きたくない」と答えた人が約86%となり、「行きたい」と答えた人は約14%となりました。行きたくないと答えた理由について、「退社後はゆっくり休みたいから」と答えた人が最多の43%、「そもそもお酒を飲むのが好きじゃない」と答えた人が38%、「家族や友達との時間が大切」と答えた人が18%となりました。そのほか「運転して帰らなきゃいけないからお酒を飲みたくない」という答えも見られました。
最後に日本の「飲みニケーション」は必要だと思うかについても質問してみたところ、「必要ない」と答えた人は約76%、「必要」と答えた人は約24%となりました。「必要ない」と答えた理由としては、「台湾人はお酒を飲まなくても勤務中に本音を言えるから」や「コミュニケーションをとる方法は他にもあるから」という答えが多い結果となりました。
今回のアンケートを受けて、飲みニケーションの必要性は理解できるものの、台湾人はなかなか本音が言えない日本人と異なり、日頃からストレートに本音を言える人が多いため、飲み会の必要性を感じない人が多いことがわかりました。また、日本人に比べて台湾人の飲酒率が低いことや出勤にバイクや車を使うなど、生活習慣が異なることも理由として挙げられます。
同僚との交流を深めるのももちろん大事ですが、日本人も台湾人のように仕事の後の息抜きや家族や友達との時間をもっと大切にしてみてはいかがでしょうか。
(text:編集長BAMBI)