台北市信義区行政センター(信義区)内に4月12日、マスクの自販機が設置され、実名制での販売が始まった。
台湾では2月6日より、健康保険特約薬局で健康保険証提示を条件に実名制でマスクの販売が行われたのを皮切りに、ネット予約でコンビニ受け取りなど、さまざまなかたちで実名制の枚数限定販売を行ってきたが、自販機は初の試み。購入時に保険証を自販機に差し込み、ボタンを押して商品を選択し、電子マネーで支払う流れ。
自販機開発会社「業安科技」のビジネス・デベロップメント担当の陳意如さんによると、「元々おやつの自販機として使用していたシステムに、保険証の認識システムを応用させた特注品。寧夏夜市で試験的に運用していたのを政府が見て、マスク自販機の開発を一緒に行おうと相談されたのがきっかけ。2月に研究を始め、開発期間約1カ月で実働となった。オンラインで在庫数や売り上げの管理もでき、非常に便利なシステムを開発することができた」という。在台日本人でマスクの自販機での購入方法がよく分からない人にもチャレンジしやすい。日本語もできる陳さんは不定期で、現場で購入サポートも行っている。
購入方法が電子マネーに限定されることにより、柯文哲台北市長は自身のツイッターで、「マスク自販機はマスクを販売するだけでなく、年配者の電子マネーの使用率アップにもつながる」とコメントしている。
来週以降、台北市全区にマスク自販機は順次設置され、販売拠点を増やしていく。