木酢液を使用した家庭用洗剤、ハンドクリーナーや美容用品などを製造し、主にオンラインで販売する「木酢達人」が7月15日、三井アウトレットパーク林口(新北市)の「誠品生活」にポップアップストアを出店する。
木酢達人、誠品生活三井アウトレットパーク林口店にポップアップストア
1999年、専門家の鳥羽曙さんが苗栗県に竹炭製造所を設け、そこで製造技術指導を行ったのが台湾での木酢液製造の始まり。台湾では龍眼から製造した炭を使い、同社では60種類以上の天然の洗剤や美容用品、炭の盆栽を製造する。
衣類用洗剤は台湾代表の野球チーム中華隊の公式洗剤に認定されたり、台湾のオンラインメディア「BUSINESS NEXT 数位時代」で2013年ごろから評価されたりと、一部の人には知られていた同社の洗剤がコロナ禍を機に、台湾国内で広く注目され始めた。
木酢液製の家庭用洗剤やハンドクリーナーは、「自然成分でできているため子どもでも安心して使えることが最大の特徴」だという。昨年末には、国家が認める「防疫製品類」として2019年SNQ国家品質標章証書を得た。現在は香港・アモイ・韓国・イギリスなど7カ国で販売している。
社長の陳偉誠さんは夫婦で同社を営む。「台湾国内の若者を積極的に雇用して育成し、木酢液の製造方法を将来に伝授していく」ことを目指している。当社はFSC認証を取得し、「金もうけよりも、1年に何本の木を植えられるか、台湾や地球の役に立つことを目標に掲げている」と言う。
ポップアップストアは先月末まで「誠品生活」信義店(信義区)でも出店していた。オンラインと異なり、実際に商品を手に取れるため木酢液独特の匂いもその場で確認。「想像よりもマイルドな匂いだったため、日常生活での使用も問題無い」などの声が多かったという。
ポップアップストアではこのほか、木酢液の製造時に発生した木炭を利用した盆栽も取り扱う。観賞用のみならず、部屋の湿気取りや消臭効果もあり、実用性のあるアートとして徐々に普及してきているという。
営業時間は11時~21時30分(金曜・土曜は22時まで)。今月末まで。