台北市に隣接する基隆市の和平島公園で12月26日、沖縄をテーマにしたイベント「共島季 Okinawa X Heping island」が始まった。
基隆市の和平島公園で、沖縄をテーマにしたイベント「共島季 Okinawa X Heping island」が始まった。
これまで身近だった沖縄にコロナ禍で行くことができず「沖縄ロス」になっている台湾人に沖縄を体験してもらうことを目的に、沖縄県産業振興公社台北事務所と交通部観光局所管の和平島公園がタッグを組み、古くから漁業で琉球と交流があり、かつて住人の5分の一を琉球人が占めていた和平島で3カ月にわたり期間限定でイベントを展開する。
26日に行われたオープニングセレモニーでは、沖縄観光PR大使キャラクター「花笠マハエ」が登場し、太鼓や三線の演奏で沖縄歌謡「花」を日本語と中国語で歌い上げたりするなどして盛り上げ、会場は沖縄のムードに包まれた。沖縄で集めた台湾へのメッセージを寄せたボードなども展示し、台湾と沖縄の変わらぬ交流を祝福した。
主にグルメと文化の交流を目的とした同イベントでは、石垣島の美崎牛を使ったタコライスや沖縄の塩を使った海鮮だし茶漬け、沖縄の黒糖やショウガを使ったドリンクを提供するほか、和平島と沖縄の2つの島の歴史が分かる展覧会も開催。沖縄の伝統楽器三線の体験、ちんすこう作り体験などの場も用意するほか、売店では台湾では独占販売の沖縄土産や100本限定の「宮古島×和平島コラボ泡盛」を販売する。
主催する沖縄県産業振興公社台北事務所の仲本正尚所長は「基隆の地元の方や、沖縄と関わりのある台湾の方に大勢集まっていただき、いい開幕ができた。このイベントを通して、沖縄のグルメのみならず、和平島で関わってきた沖縄の人の歴史が分かる展示物も見て歴史を通して沖縄に親しみをもってもらえれば」と期待を込める。
歴史展示や土産の販売、各レストランでの美食展は3月15日まで。三線体験とちんすこう手作り体験は1月30日と2月6日実施で要事前申し込み。営業時間は和平島公園に準じる。