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台湾全域が新型コロナウイルスの警戒レベル「第3級」の対象に

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 中央感染症指揮センターの陳時中指揮官は5月19日、新型コロナウイルスの警戒レベル「第3級」の対象を台湾全域に拡大すると発表した。21日、新たに確認された国内感染者は315人に上った。国内感染者が100人を超えるのは7日連続。

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 5月15日~28日の期間にマスク無しで外出した場合、3,000台湾元以上1万5,000台湾元以下の過料が科される。

 陳指揮官は、台湾全域の幼稚園から小中高校、大学まで全ての学校を一斉休校・休園とすると発表し、オンライン授業に切り替える。企業には、フレックスタイム制の導入やリモートワークなどで対応するよう呼び掛けた。

 全国の娯楽施設が閉鎖され、飲食店は、実名登録制や仕切り板の設置、検温、アルコール消毒を徹底し、難しければテークアウトに絞るか営業を停止するよう要請。

 日本料理居酒屋店「一隅」(台北市中山区)店主の王韋智さんは「客数が激減してしまった。感染予防対策をしっかりと実施し、安心して食事が提供できるよう努めている」と話す。

 台湾ではこれまでワクチン接種率の低さが懸念されていたが、コロナ症例数の急増を受けてワクチン接種希望者が急増した。自費での接種は当面、受け付けを停止し、公費で必要な人に優先的に提供する。

 衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は19日、米製Moderna社の新型コロナウイルスワクチンが試験用に200回分台湾に到着したことを明らかにした。台湾は同社から505万回分購入している。同署の呉秀梅署長によれば、200回分は購入分が到着した際の審査に向けた準備に使われる。呉署長は、到着後の審査には通常40日要すると言及。この期間を短縮し、2週間以内の審査完了を目指す姿勢を示す。

 台湾には同日、ワクチンを分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」の英アストラゼネカ製40万回分も到着。中央感染症指揮センターは、到着から7日以内に審査を終わらせる方針を示している。

 国産ワクチンは、7月末には供給開始される見通しだ。

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