オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが7月5日、6月の消費者行動の調査結果を発表した。調査対象は20歳~59歳のネット会員1000人で、期間は6月1日~10日。
東方線上、6月の消費者調査を発表 ワクチン接種でライフスタイルに変化か
同社が発表した新型コロナワクチン接種後の消費者認知・行動調査によると、6月初旬にはコロナ感染者数がさらに増加し、台湾のワクチン供給状況が注目されている。データでは、6割の消費者が多くの人が接種するまで待つと答え、4割の消費者が周りの多くの人が接種完了後に自分も接種したい、約2割の消費者はワクチンをあまり信用していないと回答。ワクチン接種後、コロナ前の生活に戻るために必要な期間については、「ワクチンを接種し免疫がついてからどのくらいたった時に、コロナによってできなくなった行為や活動を再開・計画しますか」という質問に、15%の消費者は「すぐに行う」、16%は「1週間後に行う」と答え、75%の人が「1カ月後にコロナ前の生活に戻る」と答えた。新型コロナワクチン接種後の消費者行動の変化は、大人数で集まることがコロナ感染の原因にもなっているため、消費者はワクチン接種後も食事会などを減らす傾向にある。5割近くの消費者は「友人との食事を減らす」、4割は「オフィス出勤を避ける」、35%は「人の多い展覧会等を避ける」と答えた。新型コロナワクチン接種後、消費者が希望する店舗側の感染予防対策についてはワクチン接種完了後も、消費者はマスクの防御力を信じており、6割の消費者が店舗で店員や顧客がマスクを着けることを望んでいる。
消費者フォローアップ調査においては、ユーチューバー人気ランキングで元AKB48teamTPの阿部マリアさんが参加する「木曜4超玩」が1ランクダウンし2位、先月2位の「千千進食中」が1位となった。3位「這群人TGOP」、4位「蔡阿ガ」は先月に引き続き順位をキープ、5位「上班不要看NSFW」が4ランクアップし、ランクイン。
消費行為に関するデータとして、「6月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」トップ5は、「投資・財テク」が「外食・グルメ」と並び36%、「買い物の割引やキャンペーン」(28%)、「国際情勢」(26%)、「政治」と「経済発展」が並んで25%、次いで「娯楽・映画・ドラマ」(22%)。「投資・財テク」と「外食・グルメ」の割合が先月比で減少し、政治と経済発展の割合が先月比で増加している。
そのほか、「スマホ決済の使用」は7%減少し、「ライン購買グループの利用」と「配達サービスの使用」はそれぞれ3%、5%増加。「目的のある食事制限」と「美容治療」などの消費行為は横ばいの結果となっている。