2017年11月に開業した台湾2号店となる「TSUTAYA BOOKSTORE松山駅前店」が8月20日、店名を「TSUTAYA BOOKSTORE松山店」に変更し、松山駅直結の商業施設「CITYLINK松山1号店」3階に移転リニューアルオープンした。経営は台湾蔦屋股彬。
「TSUTAYA BOOKSTORE松山店」刷新 海外初展開「SHARE LOUNGE」併設
今回のリニューアルに合わせて、TSUTAYAの新業態として日本国内に8店舗を展開する「シェアオフィスの利便性とラウンジの居心地の良さを持ち合わせた」という「SHARE LOUNGE」の海外1号店を初出店した。空港のラウンジのような「居心地の良い」空間に、フリードリンク&ナッツ類、超高速Wi-Fiなどのアメニティーのほか、「SHARE LOUNGE」内で読める書籍や雑誌を用意し、書店で取り扱う本も1回に付き3冊まで持ち込める。今後は、ビジネスマッチングやコラボイベントなども予定しているという。
今回の移転リニューアルにより、売り場面積は移転前の約2.3倍の広さ(380坪)に、取り扱い書籍数も約1.5倍(3万冊)となり、ビジネス書、児童書、文具雑貨の品ぞろえの強化に加え、台湾の人気コーヒーチェーン「LOUISA COFFEE」や料理教室「自煮生活 Cooking & Living」も展開。「自煮生活 Cooking & Living」はこれまでオンラインでのみサービスを展開しており、実店舗の展開は初めて。弁当や有機野菜などを販売するほか、イートインメニューを提供し、料理レシピ本のコーナーとシームレスに展開する料理教室やお酒のテイスティング会、コーヒーのいれ方教室なども行う。
臺灣蔦屋の橋本龍之介総経理によると、シェアオフィスの形態は台湾でも多く見られるが、このようなシェアラウンジの形態は台湾では珍しく、「現時点では唯一無二の空間」だと言う。「台湾では書籍の売り上げが落ちているが、TSUTAYA BOOKSTOREという空間を通して台湾の人にもっと本に親しんでもらいたい」と話す。
シェアオフィスの利用料金は1時間当たりNT180元。アルコールプランは1時間当たりNT260元で、アサヒ生ビール・黒生ビール・サワーなどが飲み放題となる。その他、台湾のクラウドファンディングにより商品化し、現在日本でも二子玉川 蔦屋家電で取り扱われている、世界のバリスタのハンドドリップレシピとIoT技術を融合して開発された世界初のスマートハンドドリップコーヒーメーカー「iDrip」でいれたコーヒーも期間限定で試すことができる。
「スタートアップ企業が多いのも台湾の特徴。今後コロナが落ち着いたら、スタートアップ目指す企業の交流イベントやその他ワークショップなどのイベントを行い、地域コミュニティーを作っていきたい」とも。
SHARE LOUNGEの営業時間は7時30分~21時30分(金曜は22時まで、土曜・祝前日は9時~22時、日曜・祝日は9時~)。その他のエリアの営業時間は11時~21時30分(金曜・土曜・祝前日は22時まで)。