建築家・ジョニー・チウ(Johnny Chiu)さんが設計し、台湾を拠点とする日本人プロデューサー Kyosyu Mizohataさんが企画した世界初の牛革製屋外家具「BLOOM(ブルーム)」の完成披露会が1月24日、松山文創園区内のジョニー・チウがデザインしたスペース「不只是図書館」(台北市信義区)で行われた。
神戸牛革を使った家具「BLOOM」 台北・松山文創園区で完成披露会
屋外用家具として使えるはっ水性のある革をこのために開発。高級牛革の世界では、牛革用と食肉用を分けて育てているが、神戸レザーによる今回の取り組みでは食肉用の牛からも高級牛革を作り出せることを証明し、高級革製品市場へSDGsの概念を持ち込んだ。
ジョニー・チウさんによると、「神戸牛は世界的に広く食べられているが、肉は食べるのに革は有効活用されていなかった。このブルームの家具1台当たり約10頭分の神戸牛の革を使っている」という。 土台を除くと10キロある本体は折り畳み可能。
「コロナ禍でも、オンラインで何度も完成に向けて打ち合わせを繰り返した。実際に日台間の行き来ができない中で、国境を越えて素晴らしい作品を完成させることができて大変幸せ。日本の皆さんに、今後の作品も楽しみにしていてほしい」と呼び掛ける。
アウトドアチェアは職人が手作業で約6ヶ月かけて制作。価格はUSD3万ドルで、年産6脚を予定。永田良介商店で予約を受け付けている。