世界貿易センタービルにオフィスを構え設立10年を迎えた日系現地法人「CAKEHASHI(カケハシ)」が3月14日、日系企業向けに台湾のクラウドファンディングを活用した台湾進出支援サービス「tonarie(トナリエ)」を始めた。
台湾カケハシが台湾クラウドファンディング「嘖嘖」と業務提携 新サービス「トナリエ」開始
2021年度に90億台湾ドル(約378億円)を超えた台湾のクラウドファンディング市場。その台湾のクラウドファンディング業界で最も大きなシェアを持つクラウドファンディングサイト「嘖嘖:zeczec」と業務提携した。
台湾のクラウドファンディング市場は年間累計スポンサー数330万人を超え、一つの商品のスポンサー額が1億円を超えるなど、かつての日本のクラウドファンディング市場のような勢いを見せている。
「tonarie」は台湾でのクラウドファンディング出品に当たる、申請、翻訳、デザイン、出品、カスタマー対応など全ての業務を成果報酬で代行支援する。
「台湾人は進んで人助けをする傾向がある、寄付などの活動も活発で、日本の文化への関心も高く、日本人が作る商品の緻密で手の込んだものは台湾で反響も出やすい」と「嘖嘖:zeczec」徐震CEOは話す。
CAKEHASHIの秋山光輔CEOは「日本には技術の高い中小企業が海外に出るきっかけが作れず埋もれてしまっている。一番の課題はコスト面も含めて海外進出のリスクをいかに下げるか。台湾のクラウドファンディングを活用することで多くの中小企業や地方自治体にチャンスが生まれると考えている」と話す。
台湾のクラウドファンディングを活用し、台湾で日本の商品を話題化することで、その先の中華圏へのスケール展開を考えており、最終目標は15億人中華圏市場だという。