台湾で活動する日本人タレント夢多(大谷主水)さんが企画し、大谷さんらが代表を務めるToPeak Entertainment Co., Ltd.主催のボディビルコンテスト「夢想盃 Dream Cup」が6月12日、台湾大学体育館(台北市大安区)で開催された。日本人が台湾でボディビルコンテストを主催するのは初めて。
台北で夢多さん主催ボディビルコンテスト「夢想盃」 日本人初主催
メンズフィジーク、クラシックフィジーク、ボディビル、レディースビキニの4種目の大会に計440人がエントリーし、参加選手は360人。約1600人が来場した。
発起人である大谷さんは元テコンドー日本代表選手。2002年に日本代表として国立台湾体育学院に招待され、その後、故郷である宮崎に似ていると感じた台湾に定住して約20年。芸能活動の傍ら保護犬のボランティア活動など社会貢献活動を行っている。大谷さん自身も2019年からメンズフィジークの選手として台湾国内の大会に出場し、フィジーク選手として活動する中、台湾国内の大会はまだ発展途上で、国外大会をうらやましく思う選手がたくさんいることを実感したという。
そこで「大変な準備期間を過ごすに値する、国外の選手たちがうらやむほどの素晴らしい大会を台湾で開くこと」を目的に、自身でスポンサーを探し、クラウドファンディングプラットフォーム「zeczec」を通して支援を募った。「大きな企業でもないし大きなジムでもなく、私は台湾を愛する日本人にすぎない。台湾を愛していると口先だけで言うのは簡単だが行動して証明したい」という思いに多くの台湾人が賛同し、NTD約600万元の資金を集め、3面LEDモニターや音響、照明など国際大会級の会場を選手たちに用意した。
大谷さんは「台湾の選手のために歴史に残る大会を開催できた達成感で胸がいっぱい。来年1月ごろに新人戦を開く予定もある。準備期間はまだまだあるので、参加を迷っている人たちにもぜひ挑戦してほしい」と呼びかける。