台湾と中国で焼き肉レストラン「乾杯」などの飲食店を展開する日本人経営台湾企業「乾杯グループ」が新ブランド「KANPAI CLASSIC」を立ち上げ、新光三越天母店二館(台北市士林区)に8月5日、1号店をオープンする。
新光三越天母店に「KANPAI CLASSIC」 焼き肉・乾杯グループが新ブランド1号店
今後は欧米マーケットを視野に入れ、これまで「乾杯」「老乾杯」「黒毛屋」など漢字名が主だったブランド名を英語に一新。「KANPAI CLASSIC」ブランドとしての1号店を「台湾で最も西洋文化になじみのある」という天母エリアに構えた。同グループは、タスマニア・ロビンズ島産豪州和牛を独占購入し、同店を世界唯一の「ROBBINS ISLAND澳州(日本語で豪州)和牛焼き肉専門店」とした。
平出荘司董事長は「4000頭の和牛と野生の動物しかいないプライベートアイランドであるタスマニア・ロビンズ島は、世界一きれいな空気を測定したグリム岬大気基準観測所から30キロの場所に位置し、106年間にわたりハモンド家が所有している完全私有地。9900平方キロメートルのうち2023平方キロメートルを牧草地が占める。そうした場所で育った肥育期間35~36カ月以上のロビンズ島産和牛の、特に焼き肉に適したBMS9+等級以上の肉の独占販売権を当グループが所有している。月平均生産量が40~50頭のみで希少で、1~2店舗の使用量に当たるため、ここでしか食べることができず、世界唯一の店を実現した」という。
メニューは、乾杯グループ総料理長の尾形正匡シェフが考案する。生牛肉の手巻きや握りずし、鍋物、一品料理で19カ所の部位に分かれた焼き肉を楽しめるようにする。看板メニュー「リブアイステーキ」は1グラム当たりNTD9.8元で、注文客の目の前で好みの大きさに切り分ける。「本日の和牛4種盛り合わせ」(2人前NTD840元)は異なる4部位の肉を、白トリュフ塩、新鮮ネギサラダ、フランス産エシレバター、みそだれ生野菜巻きの4つのフレーバーで味わう。すしの種類も多く、海の幸と陸の幸を合わせた「北海道ウニ手巻き」(NTD380元)は、秋田県産のあきたこまちのシャリに、柔らかい和牛の生肉や北海道産ウニとイクラをにせる。その他、和牛のタルタル(NTD380元)やイタリアン生和牛カルパッチョ(NTD480元)などの創作料理も提供する。
個室には日本のカラオケマシンも設置し、今後は天母に住む日本人に向けたカラオケプランの用意を検討している。
営業時間は11時~15時、17時~22時30分。