オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが8月9日、7月の消費者行動の調査結果を発表した。調査対象は20歳~59歳の台湾人ネット会員1000人。
インフレ影響下における消費者行動調査では、東方線上2022年E-ICPトレンド研究会データより、消費者は2021年下半期から物価の上昇を感じていることが分かる。加えて金融機関の政策調整やロシア・ウクライナ戦争などより、消費者の購買意欲は2022年4~7月の4カ月間連続して減少している。消費欲求は2020年コロナ感染流行初期よりも低くなっているが、自発的に買い物・キャンペーンについてシェアしている消費者の割合は横ばいである。インフレ・物価上昇により変化した購買行動の項目を見ると、食事に関する費用項目のうち普段の外食行動の変化が最も大きく、7割を超える消費者が「変化した」と回答。友人との食事会も影響を受けている項目のうちの一つである。多くの消費者の基本的な支出項目のうち、日常で使っている清潔用品・衛生用品の購入回数・購入数・購入ブランド・商品形態などはあまり変わっていない。
ショートムービー・ライブ配信の視聴行為に関する調査によると、ショートムービーは2018~2019年頃、TikTokにより初めて進出し、一時は大ブームとなったが、戦略変更に伴い、動画を視聴していると回答した消費者の割合は2割ほどまでに減少している。2021~2022年、コロナ感染が流行していた期間中、台湾消費者にとって大切なストレス解消の場となった。同時に現在、全世界でショートムービーが流行しており、インスタグラムの新機能としてリール、ユーチューブのShort機能、LINEのVOOM機能など、各SNSがショートムービーの流行に適したサービスを提供し始めている。他にも現在波に乗っている中国のアプリ小紅書(RED)も、台湾では7%の消費者が使っている。消費者全体 (20~59?)が過去1カ月に視聴したことがあるショートムービーとして、旅行・グルメ、生活に役立つ情報、面白い内容を含んだものが多く挙げられている。40~59歳がよく見ているショートムービーの上位2つは全体と同じだが、ニュース・天気予報を見ている割合は全体よりも8%高い。39歳以下は旅行・グルメが最も多く、その次に面白い内容が続く。40歳前後の消費者は好みにバラツキがあり、全体の割合と3%以上の差がある項目(MV音楽、ニュース、株市場、ゲーム、アニメ等)が多い。
消費行為に関するデータとして、「7月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」は、「外食・グルメ」(47%)、「投資・理財」(37%)、「買い物の割引やキャンペーン」(35%)、「娯楽・映画・ドラマ」(31%)、「政治」(27%)、「国際情勢」(26%)、「自炊料理」(22%)、「経済発展」(21%)の順だった。