年間通して暖かいイメージのある台湾ですが、実は台北の冬は寒いです。そして、今年は例年より冷え込みが強め。とはいえ、冬といっても日本ほど気温が低いわけではなく、日中は20℃前後あり、最低気温は10~12℃程度で10℃を下回ることは稀です。
それなのに、台北の街を歩くとダウンジャケットを着た人をよく見かけるのですが、「寒くないのに、なぜダウン!?」と不思議に思った方も多いのでは?
そんな台湾の七不思議の一つとも言われる「台湾人の冬支度」について、われわれ台北街頭調査隊が、台湾人若者男女500名(15歳~35歳)を対象に、今回は西門町での街頭調査を実施。「どのくらい気温が下がったらダウンジャケットを着ますか?」という質問を投げかけてきました。
調査の結果、一番多かったのは「20℃前後」と回答した人が全体の約5割を占めました。次に多かったのが、「10℃前後」で約3割。ちなみに日本では一般的に「ダウンを着るのは、5℃を下回ると」と言われているため、それに比べると台湾人はもっと暖かい段階でダウンを着ることが分かりました。やっぱり寒がりなんですかね、台湾人の皆さん。
ただこの結果の背景には、台湾人の生活習慣・環境が挙げられます。
一つ目は、台湾人は移動手段にバイクを利用する人が多く、バイクの運転中に強い風に当たっても寒くないようにするため。
二つ目は、台湾は湿度が高く、体感的に寒く感じやすいため。
三つ目は、暑い夏の期間が長い台湾では、暖房機能がない冷房のみのエアコンが多く、暖房設備がない場所や交通機関が多いため。また、湿気を取り除くために冷房をつける人が多いことも背景として挙げられます。
主に上記の3つの理由から、20℃以下を目安にダウンの着用を好む台湾人が多いようです。
2月頃には冬が終わり、すぐに熱い夏を迎えるといわれる台湾。台湾の冬は短いけれど、寒いからこそ味わえる「温泉」や「鍋」などを楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
(text:編集長BAMBI)
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