台湾内政部が6月11日、「身分証明書リデザイン」コンペティションの審査結果を発表した。
台湾国内では現在、2005年にデザインを更新した身分証明書を約636万人が使っている。身分証明書の新デザインは2015年から検討を行っており、内政部では国民に向けデザイン案を公募していた。
公募には、1109点が集まり、内政部、文化部の計7人で最終審査を行い、「デザイン賞」「クリエイティビティ賞」「人気賞」の3部門で計3作品を選出した。
デザイン賞に選ばれた作品「形|SHAPE」について、花敬群内政部政務次長は「シンプルなデザインで、等高線を使い、台湾の山『玉山』を表現し、身分証明書にとって必要な項目を分かりやすく表示している。デザインだけでなく実用性にも配慮が見られる」と評価する。
視覚障がい者が分かるようカードの端の形を変え、偽造防止のため一部分を透明にした作品「族群・山海・国際」は、クリエイティビティ賞に選ばれた。台湾の5大山脈を描いた「嶼民在地」はインターネット投票で97498票を獲得。人気賞に選ばれた。
内政局では今後、デザイン賞受賞作品の「形|SHAPE」を参考に、新デザインの身分証明書を作成する予定という。