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台湾コロナの封じ込めの現状と収束後のインバウンドの展望について 夢多とインバウンドの専門家・秋山光輔が対談

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 台湾在住歴18年の人気日本人俳優・タレント「夢多 MONDO」こと大谷主水さんと、在台マーケティング会社起業歴10年目でインバウンド事情に詳しい台北経済新聞編集長兼CAKEHASHI Corporation社長の秋山光輔が、台湾のコロナ封じ込めの現状と収束後のインバウンドの展望について、それぞれ専門的な観点から意見交換を行う対談を行った。

台湾コロナの封じ込めの現状と収束後のインバウンドの展望について 夢多とインバウンドの専門家・秋山光輔が対談

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 台湾政府は10月1日に国際観光を開放する計画案を発表。日本のインバウンド関係者にとって久々に明るいニュースとなった。台湾では「やはり日本に行きたい」という声が多く、「日本ロス」と呼ばれる現象も発生。日本への旅行を待ち切れない人々の足は、夢多さんが経営する「たこ焼きバー もん」など日系飲食店へと向かっている。今回の対談では、台湾のコロナ封じ込めの実情や台湾の現在の空気感、アフターコロナの台湾からのインバウンドへの提言などについて話された。

 「台湾の新型コロナ封じ込め成功のキーワードは「経験値」の高さ。17年前のSARSの苦い経験を踏まえ、台湾版CDCの指揮体制も含め感染症法案を徹底整備。日本でも報道されてきた数々の「神対応」や初動の速さはここから生まれ、官民一体となった危機感の共有は国際社会からも高く評価された。

 また、「台湾の親日は「文化」。歴史的背景に根ざした台湾の親日は、一時的な「流行」ではなく、すでに台湾の「文化」の一部として存在。日本の新型コロナ対策を危ぶむ声も一時はあったものの、日本への渡航解禁を待ち望む声も日ごとに増大。台湾から日本へのインバウンドはいち早く復活する見込み」という。

 コロナ収束後の展望について、秋山は「4月24日~27日にAirpoter社が行った海外旅行志向の外国人を対象とした調査結果によると、アフターコロナに観光したい国の1位が日本であり、地域については東京、大阪、京都がベスト3。依然として都市部への関心が高い一方、台湾の人々は日本の地方の自然の美しさにも魅力を感じている。『となりのトトロ』のイメージに象徴されるような日本の田舎のどこにでもある風景、料理や飲み物、そこに暮らす人々、その地方独特の素材など、観光客が少ないこの時期こそ、自然をフル活用した新たなコンテンツを構築するチャンスであり、それらを五感でどう体験してもらえるかが、アフターコロナのインバウンド成功の一つの鍵となる。台湾の人々の食習慣に配慮するような取り組み、例えば飲食店や宿泊施設では白湯や氷抜きの飲料を提供したり、すでに世界のスタンダードとなっている屋内での完全禁煙を徹底したり、相手の気持ちに寄り添った体制を今から整備する必要があるのでは」と語った。

 全文は台北経済新聞の特集で掲載している。

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