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台湾雲林産ウナギ、日本への輸出減で台湾国内消費にシフト

台湾雲林産ウナギ、日本への輸出減で台湾国内消費にシフト

台湾雲林産ウナギ、日本への輸出減で台湾国内消費にシフト

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 コロナにより日本国内の飲食店の営業に影響が出ている中、台湾産ウナギの日本への輸出量も影響を受け激減している。台湾政府漁業署や台湾原芸創新発展協会、台湾在地農経整合協会などが手を組み、台湾国内で台湾人に消費してもらえるよう各地でイベントを開いている。

台湾雲林産ウナギ、日本への輸出減で台湾国内消費にシフト

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 台湾におけるウナギの養殖の歴史は50年ほど。台湾南部雲林県口湖郷のウナギ養殖所の面積とウナギの生産量は全国1位で、主な出荷先は日本。特に土用の丑(うし)の日前後の夏のシーズンに輸出が多かった。しかし昨年からのコロナの影響でウナギを扱う日本の飲食店の不況や営業規制により例年通りの量のウナギを日本に輸出することができなくなり、元々ウナギを食べる文化が無かった台湾国内に向けて、オードリー・タンデジタル担当大臣をイメージキャラクターとして消費を促すキャンペーンを行った。

 5月から9月にかけて計5回行った「食鰻・慢食」イベントは「音楽を聴きながらウナギを楽しむ」というコンセプトの下、台湾原芸創新発展協会の緑芸文空間や口湖サービスエリアで実施。9月7日に行ったイベントではカルテットがクラシックを演奏し、来場者に優雅な音楽とうなぎ弁当を届けた。

 台湾在地農経整合協会の秘書長で雲林県観光ツーリズム産業策略連盟協会理事長の呉瑞忠さんは「これまでは最上級のウナギは全て日本に輸出していたため、台湾国内で食べる機会がなかなか無かったが、ウナギはカルシウムも豊富で栄養価が非常に高い食品。これを機に台湾の消費者に台湾国産ウナギのおいしさを知ってもらい、広く消費してもらいたい」と期待を込める。

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