台湾最大規模の旅行展「STF台湾国際旅行展」が10月1日~4日の4日間、世界貿易センター一館(台北市信義区信義路)1階で開催された。計81団体が出展。出展者数はコロナの影響で減少していたが、台湾国内外の自治体、鉄道、旅行会社などがブースを構え多くの入場者でにぎわいを見せた。
途中、コロナ感染拡大警戒レベル第3級期間を挟んだこともあり、旅行展自体の開催も数カ月ぶり。中でも日本ブースは約1年ぶりに構えられ、茨城県笠間市や高知・和歌山県などの自治体や、日本米の精米会社や一蘭などの企業が参加。物産販売やパンフレットを配布しPRした。
笠間台湾交流事務所の李高宇さんは「多くの来場者に茨城県はどんな所なのかと興味を持ってもらえた。笠間市の季節折々のイベントを紹介するパンフレットや、特産の栗を紹介する栗図鑑などを配布し、アフターコロナに向けて少しでも知名度を上げられたら」と意気込みを見せた。
高知・和歌山県ブースでは高知県産の無農薬ユズを使ったシロップや、和歌山県産南高梅を使った梅酒を販売。
高知県台湾連絡事務所代表の平吉匡時さんは「台湾人にとって、ユズと言ってイメージするものは日本でいう文旦。写真などを使い日本のユズをアピールした。台湾人にもなじみがある梅酒は人気があった。現在、旅行は難しいが、食を通して日本を楽しんでいただけたら」とほほ笑む。