オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが5月20日、4月の消費者行動の調査結果の日本語レポートを発表した。調査対象は20歳~59歳の台湾人ネット会員1000人。
東方線上、4月の消費者レポート発表 4割超か?神様巡礼関連情報に関心
神様巡行に関する調査について、内政部2021年統計レポートによると、台湾内に登録されている寺・廟は1万2281軒あり、十年前と比べると 314軒増えており、1万人につき平均8軒の寺・廟があることが分かる。登録されていない寺・廟・祭壇等を含めるとさらに多い。台湾で行われる宗教行事のうち、神様巡行は最もよく目にする活動。台湾最大の宗教イベントとされている「大甲媽祖巡礼」はディスカバリーチャンネルで世界三大宗教行事の一つとして紹介されたほか、ユネスコ「世界無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage) 」にも登録されている。
今回の調査によると、44%が普段から神様巡礼に関する情報に関心を持っていると回答している。神様巡礼に最も関心を持っている世代は50代で、5割近くの消費者か?関心を持っていると回答。反対に20代は比較的関心を持っていない世代だか?、それて?も38%か?普段から神様巡礼に対して関心を持っていると回答している。居住地別て?見ると、中部在住者(54%)は他の地区在住者と比へ?高い関心を持っている。
神様巡礼活動への参加状況については、23%が神様巡礼活動に参加したことがあると回答。そのうち、参加日数が1日のみと回答した割合は53%、2日以上と回答した割合は 47%で、平均参加日数は3日間だった。20代は1日のみの参加・体験だけでなく、2日以上の活動に参加している割合が他の年代と比べて多い。
最近参加した神様巡礼活動での消費平均額と消費項目について、参加者1人当たりの各項目消費金額で上位3つは宿泊費、さい銭、交通で、それぞれ1,190元、1,187元、1095元だった。現地の土産も4番目に多く、平均1,076元消費している。合計すると、参加者1人当たりの平均消費金額は8,861元だった。さい銭への消費額は2番目に多く、1位の宿泊費との差もかなり少ないことから、台湾消費者の宗教に対する強い信仰心が反映されており、神様への寄付に積極的であることが分かる。
消費行為に関するデータとして、「4月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」は「外食・グルメ」(53%)、「買い物の割引やキャンペーン」「投資・理財」(39%)、「娯楽・映画・ドラマ」(28%)、「自炊料理」「経済発展」「国際情勢」(以上22%)、「政治」(21%)の順だった。