オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが2月23日、1月の消費者行動の調査結果の日本語レポートを発表した。調査対象は20歳~59歳の台湾人ネット会員1000人。
東方線上、1月の消費者レポートを発表 TikTok視聴率は2割
台湾消費者のTikTok使用状況に関する調?によると、2019年に調査を開始して以来、政治的な影響を受ける台湾市場でも視聴率は2割前後をキープしている。全世界でコロナ感染が流行していた2020~2021年は視聴がわずかに落ち着いたが、そこからまた2割まで持ち直し、2022年オミクロン株が流行した際には視聴率が26%にまで増加。現在も高い割合で落ち着いている。投稿に関しては、自身で録画をしたコンテンツをTikTok上に投稿していると回答した割合は約2%で落ち着いている。2022年に一度少し増加したが、また減少傾向にある。過去1カ月にTikTok動画を視聴した消費者は全体の約4分の一ほどで、そのうち男女の比率は概ね1対1。年齢別の視聴状況を見ると、視聴割合が高いのは40-59歳の消費者で、最も低いのは30代。1日の平均視聴時間は、全体平均が1時間なのに対して、20代は1.2時間視聴しており、他の年齢層と比べてわずかに長い結果だった。
過去1カ月間に視聴したことがあるTikTokerとして、6割以上がユーチューブ・インフルエンサーの動画コンテンツと回答。これに、異なるプラットフォーム上のインフルエンサー、芸能人、ライバー等のコンテンツが続く。年齢ごとに視聴しているコンテンツも異なり、20代はInstagramインフルエンサーのコンテンツを視聴している割合が4割以上、30代は実際の知り合い・友人のコンテンツを視聴している割合が26%、50代はSNSグループやファンページ上の友人のコンテンツを視聴している割合が33%と全体よりも10%高い。
消費行為に関するデータとして、「1月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」は「外食・グルメ」(49%)、「投資・理財」(37%)、「買い物の割引やキャンペーン」(36%)、「娯楽・映画・ドラマ」(27%)、「政治」(23%)、「国際情勢」(22%)、「自炊料理」(21%)の順だった。