オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが6月20日、5月の消費者行動の調査結果の日本語リポートを発表した。調査対象は20歳~59歳の台湾人ネット会員1000人。
ペット産業に関わる調査について、農業委員会の年次報告書によると、全国のペット飼育登録頭数は約300万匹まで増加し、さらに2022年4月にはペットの「出生から死に至るまでの各段階を全方面からケアする」ことを使命として掲げた「ペット管理部門」が農業委員会下に新設されている。
ペットの飼育状況についてのアンケートによると、2020年11月の調査でペットを飼っている割合は41%だったのに比べ、2023年5月時点では47%と増加している。自宅で飼っているペットの種類として、犬・猫が主流でそれぞれ20%・16%、魚を飼っている回答は3番目に多く12%だった。飼い主のプロファイルを見ると、犬と猫の飼い主の差があまり明確でなくほぼ同じで、魚の飼い主は他の飼い主と比べ年齢層が高い。現在ペットを飼っていない人のうち66%は「今後ペットを飼いたい」と回答し、そのうち48%は犬を飼いたいと回答し、最も多かった。
重視しているペット消費項目に関して、飼い主がペットのために精力や金銭を消費している項目についての調査結果を2020年11月調査と比較すると、全体的に割合が増加しており、飼い主はより多くの精力や金銭をペットに積極的に費やしていることが分かる。重視している項目として、良いペットフードや飲料水、お出かけ・レジャー活動、質の良い生活環境・設備が上位を占めている。飲食面と生活環境面が主要だが、ペット用の医療保険や葬儀サービス等のサービス項目も約20%の飼い主が積極的に利用を考えている。猫・犬の飼い主が重視している消費項目において、犬派飼い主はペットの生活状況やしつけを重視し、比較的活発で活動的な犬は普段の生活から規則正しくコントロールできる。猫派飼い主はペットの飲食面と生活面を重視しており、良いペットフードや飲料水、そして生活の質を高めることや、その設備等を猫に与えている。
ペットに関する情報源に関して、ペットの飼育や消費に関する情報収集の方法として、多くの飼い主が友人・その他飼い主、SNSサイト、ペットショップ店舗から情報を得ている。異なる年齢層によって利用している情報源も異なる。20-29歳はSNSを最も多く利用、30-39歳は友人・その他飼い主から情報を得ている。ペットの種類によっても異なり、犬派は動物病院・獣医から、猫派は友人・その他飼い主から積極的に情報を得ている。全体的に、友人・ペットショップ・獣医等から情報を得ているだけでなく、ネット (SNS、動画配信サイト)も重要な情報源となっている。
消費行為に関するデータとして、「5月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」は「外食・グルメ」(52%)、「投資・理財」(40%)「買い物の割引やキャンペーン」(35%)、「娯楽・映画・ドラマ」(30%)、「政治」「経済発展」「国際情勢」(以上22%)、「自炊料理」(21%)の順だった。