
創業93年を迎える呉服店「三松」が5月22日・23日、「ホテルメトロポリタン プレミア 台北」(台北市中山区南京東路三段133号)で海外初の展示会イベント「SAKURA ART WORKS」を開催する。これに先立ち、21日に記者発表会を開いた。
今回のイベントは同ブランド初の海外イベントで、「新たな試みを世界に広げる第一歩に位置付ける」という。日本の伝統の帯などの織物をインテリアやアート作品へとアップサイクルした商品を制作し、日本と親しい台湾で展示会イベントに臨む。「日本の伝統を守りつつ、世界中のライフスタイルに寄り添うことで、次世代へと魅力を継承していくことが目的」だという。
「着る着物から、使うキモノへ」をテーマにした会場では、帯などを加工したアート作品約16点を展示する。
齋藤徹社長は「吉祥の意味を持つ黄金の竹やクジャクなどがデザインされた帯をインテリアとして飾ることで家に幸せを呼ぶ。『着る着物から、使うキモノへ』というコンセプトの下、日本の素晴らしい織物をアートやインテリアとしてより身近に感じていただければ」と話した。
同ブランドのチーフプロデューサー、川又雄一さんは「着物を着ることは現代ではハードルの高いことだが、日本の織物文化をインテリア・アートとして残し、台湾に浸透させていきたい」と意気込みを見せる。
開催時間は、22日=11時~20時、23日=11時~19時。