オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが3月9日、2月の消費者行動の調査結果を発表した。調査対象は20歳~59歳のネット会員1000人で、調査期間は2月1日~10日。
オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが3月9日、2月の消費者行動の調査結果を発表した。調査対象は20歳~59歳のネット会員1000人で、調査期間は2月1日~10日。
オミクロン株流行下における消費者行動フォローアップ調査によると、在宅時間が増えた消費者は2020年コロナ流行初期とほぼ同様、全体的に4~5割の消費者が「在宅時間が増えた」と回答している。しかし、以前のコロナ禍と比べ在宅時間が増加したと回答した消費者の割合は最も少ない。今後コロナ感染が再度流行した場合、この割合を基本指標とし消費者の移動量を推測することができる。消費者の多くが、今後の生活がウィズコロナにシフトしていくことを予想していることが感じられる。消費行動は、感染予防対策のほか、自炊、テレビ視聴、オンライン配信サービスの利用、ビデオゲームが増加している。これらの行為はコロナ感染流行規模の大小にかかわらず増加していることが分かる。
食事に関しては、オミクロン株流行により、消費者は感染予防のため食事方法を変えている。そのうち、持ち帰りをする回数が増えたと回答した割合が最も高く、その次にデリバリーの利用が続く。微解封時には4割の消費者が食材を購入し自炊していたが、今回の調査では僅か17%の消費者が自炊の回数が増加したと回答した。現在は35%が現状維持、8%がレストランでの食事が増加。警戒レベル3級時は90%以上の消費者が食事方法を変えた。今回のコロナ禍でも1日の感染者が数十名、感染源不明等の状況もあったが、食事方法は大きな変化がなかった。8%の 消費者は、今後レストランでの食事が規制されると予測し、「今のうちに」とレストランで食事をする回数が増加していると回答した。
電子レシートを通じて、総合小売店に限らず、メーカー 専門店、オンラインショッピングサイトなど、さらに多くの販売データを取得することができ、販売状況や市場トレンドをより正確に把握することが可能となる「東方線上電子レシートデータベース」として、2020~2021年の2年間にわたり電子レシートを発行している量販店、チェーン・個人経営スーパー、コンビニ、ECサイト、ブランド直営ECサイトを含む全チャネルの52万559枚のレシートを調査。東方線上電子レシート販売データベースのデータでは、家庭清掃 用品全体のネットショッピングチャネルでの購入割合が2020年で 20.7%、2021年には26.8%まで増加している。家事女王 (Housework queen)は2021年にネットショッピング全体売上高 の25%を占めており、市場シェア率ではトップである。オンライン上での販売力の強さがよく見えるデータとなっている。家事女王は2020年にネットで話題となった害虫駆除・清潔をメインとする家庭掃除用品ブランド。フェイスブックとLINEが主要な消費者とのコミュニケーションツールとなっており、商品は公式サイトなどのネットで直接購入できる。目玉商品は害虫駆除床用クリーナーと害虫駆除万能清掃スプレー。東方線上電子レシート販売データベースによると、明確に害虫駆除を商品訴求とする関連掃除用品の推測市場売上高は2020年の2,600万元から、2021年には1億7,000万元まで成長している。「家庭掃除用品における害虫駆除という効能は消費者が非常に必要としているものであり、大きな可能性があると分かる」としている。
消費行為に関するデータとして、「2月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」は、「外食・グルメ」(44%)、「投資・財テク」(35%)、「買い物の割引やキャンペーン」(34%)、「娯楽・映画・ドラマ」(27%)、「ビデオゲーム」(20%)、「自炊・調理」(18%)、「CVSポイント」(17%)、「恋愛」(16%)の順だった。