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東方線上、1月の消費者調査を発表 ポッドキャストのニーズ安定

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 オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが2月10日、1月の消費者行動の調査結果を発表した。調査対象は20歳~59歳のネット会員1000人で、調査期間は1月1日~10日。

東方線上、1月の消費者調査を発表 ポッドキャストのニーズ安定

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 Podcast影響力フォローアップ調査に関して、2020年中に話題となったPodcastの成長期は半年ほど継続しており、2021年3月頃から現在まで2割前後の利用率をキープ。昨年のコロナ警戒レべル3期間を経て、現在も一定の市場を維持している。調査開始から15カ月が経過したが、約1割の消費者が長期視聴者となり市場も安定してきているが、いまだに44%の消費者が様子見をしている状態。

 Podcast視聴の動機に関して、消費者はPodcastを視聴しながら同時に他の作業を行うことができるため、Podcastはマルチタスク時のパートナーとしてよく使われている。マルチタスクに加え、Podcast視聴により暇つぶしができたり、新たな知識を得ることができたりするなど、消費者のサポート役にもなっている。2度の動機調査から消費者は上位3つの視聴動機のほか、「異なる考え方を理解する」「学習」 「インスピレーションが必要」と答えた割合が前回よりも増えていることが分かる。

 視聴するタイミングに関しては、主に自宅または移動中にPodcastを視聴。自宅で視聴している割合が移動中に視聴している割合よりも増えており、約半分の消費者が自宅でPodcastを視聴している。仕事や授業中の視聴が減少し、Podcastを聴きながら他の作業を行うことは可能だが、仕事や授業等、集中が必要な場合には適さないため、このような結果になったと推測できる。

 使用方法に関して、現在のリスナーは新しい知識を求めており、また多くのことに挑戦している段階。「週末」にPodcastを視聴する割合が増えている。約半分のリスナーが自発的に友人らに勧めているが、Podcastが話題となっている割合は、わずか3割のみ。ネット上で関連テーマについて自分の意見を発表する割合はかなり低くなっている。Podcasterによる商品紹介などのプロモーション方法によって約4割の消費者に効果がある。

 その他、ソーシャルリスニングシステムによる電動バイクの使用に関する調査によると、バイク通勤が主流の台湾では近年電動バイクが大きな話題になっている。これまで政府は電動バイクの購入を推進するため、 電動バイク新規購入に対する補助金プランを提供していたことから、バイク購入時に電動バイクを選択する人が増えていた。直近3年のバイク販売量を観察すると、電動バイクの販売量は2019年ピークに達し、その後、激減している。 直近2年の販売量は、ガソリンバイクと電動バイクがほぼ9:1で、バイク市場ではガゾリンバイクの販売量は電動バイクと比べはるかに多い。

 政府による補助金プランにより電動バイクは一定の販売量を保っていたかが、2020年に政府が「油電平權(ガソリンと電気の平等)」補助政策を採用したことにより、従来の電動バイク新規購入補助が取り消しとなり、年間販売量が10万台を下回った。電動バイクの販売量は政府の補助に依存していたため、政府からの補助が無くなると、消費者にとっての魅力も激減。消費者の属性に関しては、ガソリンバイク保有者は男性がわずかに多く、20代が比較的多い(24.9%)。50.5%が大卒以上の最終学歴を持つ。職業は学生、ホワイトカラー、労働職など、ほぼ均等。個人の月収は2~4万元が最も多い(42.8%)。電動バイク保有者は女性が比較的多い。年齢層は30代に集中(41.0%)、教育レベルは高く、73.0%が大卒以上の学歴を所持。職業はホワイトカラーが主要(專門技術職、事務職、サービス販売職)、個人の月收は2~4万元が最も多い(47.0%)。

ガソリンバイク保有者は、価格をより重要視しており、8割が商品購入時に価格を第一優先して考慮している。消費面では現実的な態度で、流行を追わず、質感やスタイルなどを気にせず、実用的かどうかを最も重要視している。電動バイク保有者はブランドへの意識が強く、有名メーカーの商品の方が安全だと考えている。比較的スマートで、商品を購入する前にネット上でレビューを確認する。流行に敏感で、テクノロジーの最先端におり、「質の高い生活」のためであれば価格は気にしないと考えている。

 東方線上E-ICPデータべースより、電動バイク保有者が行なっているエコ活動について、特に目立った点はなかった。例えば繰り返し使用できるタンブラーやエコバックなどを使っている割合は、全体と比べても特に高いというわけでない。使い捨てのカトラリー使用を避けていると答えた割合も全体と比べ低かった。クーラー使用時の温度設定や使用時間の短縮等を行っていると答えた割合も全体平均とほぼ同じだ(ガソリンバイク保有者よりもわずかに低い)。電動バイク保有者かが「過剰包装されていない商品」「環境保護レべル1級ラべル」を選択している割合は全体と比べて低い、環境のために高い価格を支払うなどのことはしない。ガソリンバイク保有者は以上3項目全てにおいて、全体平均よりも高い割合となっている。

 エコ活動行為から分析すると、電動バイク保有者は環境に対して優しい集団というわけてではない。よって電動バイク保有者が電動バイクを選択する原因は「エコ」のためでないと推測できる。

 バイク購入時に意識することに関する調査では、価格をより重視しているガソリンバイク保有者は、ガソリンバイク購入時にはまず第一に価格と関係のある「燃費がいい」「ガソリン代が少ない」部分を考慮している。その次に外観や有名メーカーであるかどうかを考慮。電動バイク保有者と比べ、ガソリンバイク保有者は「合理的な価格」部分を重要視していることが分かる。有名メーカーの商品であれば品質が保証されていると考えている電動バイク保有者は、電動バイクを購入する際、第一に「有名メーカー」であるかどうかを考慮する。その次は電池の費用ではなく、充電できる地点の数といった便利性を考慮する。しかし給料、予算に制限のある彼らにとって、政府の補助が購入を後押ししている。

 消費者フォローアップ調査では、ユーチューバー人気ランキングでは依然として元AKB48teamTPの阿部マリアさんが参加する「木曜4超玩」が1位をキープ。

 消費行為に関するデータとして、「1月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」は、「外食・グルメ」(46%)、「投資・財テク」(39%)、「買い物の割引やキャンペーン」(36%)、「娯楽・映画・ドラマ」(29%)、「自炊・調理」、「政治」(20%)、「国際情勢」、「経済発展」(19%)の順だった。

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