オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが4月8日、3月の消費者行動の調査結果を発表した。調査対象は20歳~59歳のネット会員1000人で、調査期間は3月1日~10日。
メタバースの認知度・利用に関する調査では、消費者のうち8割がメタバースを、9割が仮想通貨を「聞いたことがある」と回答。ここ2年間ほど、ネット上で流行している多くの用語はネットユーザー間で使われるだけでなく、一般にも普及し話題になっている。メタバース関連用語の認知度はまちまちで、メタバースに深く関連している仮想通貨やNFT(非代替性トークン)、ゲームプレーヤーがよく使っているチャットサービスDiscord、ブロックチェーン等の認知度は若者の間で比較的高くなっている。
物価上昇に対する消費者意識調査では、性別、年齢、居住地にかかわらず、全体の98%が値上げしている市場状況を感じている。2021年と2022年のQ1時の消費意欲を比較すると、2022年の平均指数は前年と比べわずかに高くなっている。物価上昇による圧力や消費意欲向上によって、消費者間の買い物関連の討論量は増えていないことから消費者は現在観察段階にあり、生活の安定を第一に考え、生活におけるさまざまな支出項目を調整しているからだと推測できる。値上がりは外食と生鮮食品がトップで、7割以上が普段の外での食事が値上げしていると感じている。自炊時に必要な生鮮食品についても、6割の消費者が値上げを感じている。他に、常温・冷凍食品・生活必需品等の項目が上位10位を占めている
消費行為に関するデータとして、「3月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」は、「外食・グルメ」(49%)、「国際情勢」(44%)、「投資・財テク」(38%)、「買い物の割引やキャンペーン」(35%)、「娯楽・映画・ドラマ」(28%)、「政治」(23%)、「自炊・調理」(22%)、「経済発展」(19%)の順だった。