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東方線上、6月の消費者調査を発表 共同購入が台頭

東方線上、6月の消費者調査を発表 共同購入が台頭

東方線上、6月の消費者調査を発表 共同購入が台頭

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 オンライン調査会社「東方線上(東方オンライン)」消費者研究グループが7月6日、6月の消費者行動の調査結果を発表した。調査対象は20歳~59歳の台湾人ネット会員1000人。

東方線上、6月の消費者調査を発表 共同購入が台頭

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 各プラットフォームを利用した共同購入について調査したところ、68%の消費者が共同購入グループに参加していることが分かった。そのうち8割が3カ月以内に共同購入の経験があり、2週間に1度共同購入を利用している割合は50%だった。コミュニケーションアプリの利用率増加に伴い、各チャネル・ブランド・代理商はそれらのグループ機能を利用し、オンラインとオフラインの連結を強める共同購入が、EC業界における新勢力として台頭している。東方線上で行っている毎月の調査では、消費者のLINEグループを利用した買い物状況についても分析。長期間、非常に安定していることが分かる。消費者が現在参加しているグループ内のメンバー構成は友人、親族がほとんどで、信頼している人たちと共同購入を始める場合が多い。直近2~3年のコロナ禍の影響もあり、コンビニエンスストアのグループにおける共同購入の割合も増えている。初めは熱心な店長がより良いサービスを提供するためのものだったが、オンラインショッピングとつながり、すぐにバーチャルストアへと化した。スーパーマーケット等の積極的な参入により、商品ラインアップも豊富になると予想され、「今後も注目すべき点」としている。

 スマホにおいて、1つのグループが1つのセレクトショップのようになっている。消費者は1つ以上のグループに参加しており、それぞれで異なるカスタマージャーニー(商品情報の獲得、価格競争、購入・使用後のレビュー等)が進行、65%の消費者が2種類以上のグループに参加している。街にある店やオンラインサイトでのショッピング、SNS上で商品を発見・購入など、ショッピングの形態も変化している。オンライン上での商品購入では経由する点が増えるため、人とのつながりを利用する共同購入が誕生。消費者が共同購入グループへ参加する主な理由は価格。その他、友人らと一緒に購入したり、家の近くのコンビニエンスストアでの共同購入に参加したりすることで送料も節約することができる。共同購入グループで販売されている商品ラインアップは豊富で、3割の消費者は多種多様な商品が購入できるため、「共同購入グループに参加したい」と回答している。同時に、共同購入グループのオーナーが選択する商品が良いものであれば、自ら検索・比較する時間を減らすことができ、「お得な」商品・限定商品・質の良い商品の情報を効率良く得ることができる。異なるグループへの参加を考慮・選択する際の理由については、知らない人とのグループに参加している消費者は「お得な情報を受け取れる・豊富な商品ラインアップ・検索、比較する時間が減る」といった商品に関する理由から共同購入を利用している。芸能人やインフルエンサーが作ったグループに参加しているものは、サービスについて考慮している割合が全体と比べ高くなっている。例えば、「共同購入グループオーナーの態度が良い・商品レビューがある・選品センス」など。価格について考慮している割合は全体と比べて低い。最近熱心に取り組まれているコンビニエンスストアグループは、他のグループと比べ、価格や「お得」なキャンペーン、そして商品ラインアップを全体よりも重要視。返品・交換サービスに対する要望は低い。

 消費行為に関するデータとして、「6月に消費者間(会話、メッセージアプリ、SNSなど)で自発的に友人らにシェアされたホットな話題のテーマ」は、「外食・グルメ」(41%)、「投資・財テク」(38%)、「買い物の割引やキャンペーン」(33%)、「娯楽・映画・ドラマ」(28%)、「経済発展」(22%)、「国際情勢」(21%)、「政治」(21%)、「自炊料理」(21%)の順だった。

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