鹿児島銀行台北駐在員事務所(台北市信義区)で1月5日、「鹿児島フェア」が開催された。
鹿児島銀行台北事務所で「鹿児島フェア」 台湾の食卓に鹿児島県産品届ける
鹿児島銀行は2019年4月に台北事務所を設立し、昨年11月には日本の鹿児島銀行本店ビルで台湾フェアを行うなど日台相互でイベントを行っている。今回で2回目となる鹿児島フェアは、鹿児島のことをより深く台湾の人に知ってもらうことを目的に実施。昨年8月から準備してきたという。
コロナ禍の影響で、鹿児島の企業4社とリモートでつなぎ、鹿児島県産商品を説明。台湾側のイベント会場で試飲や試食品を提供し、約30人のバイヤーに振る舞った。
昨年は華山芸文特区で店を構え、台湾の人々に広く鹿児島のことを知ってもらうことを目的としたBtoCのイベントを開催。今年は、「台湾の人々皆様によりいいものを食べてほしい」という目的から、台湾のバイヤーを招待し、バイヤーを介して台湾のスーパーなど多くの販路で入手できるようになり、より多くの消費者の手に取ってもらうことを狙った。
会場では指宿市や出水市、鹿屋市、霧島市の紹介動画を上映。商品は、業務協定を結んでいる鹿児島県内6自治体から、焼酎やオクラパウダー、乾燥野菜雑穀、漬物類など18社34商品をピックアップ。出水市の酒蔵「出水酒造」や、指宿市のオクラメーカー「エール」、鹿屋市の乾燥野菜メーカー「オキス」と小鹿酒造の4カ所とオンラインで結び、製造者らが直接、商品をPRした。
小鹿酒造の台湾代理である素晴屋(台北市大安区)の店長で利き酒師の許芸芸さんは「小鹿酒造の酒の原料となるサツマイモの生産者の娘さんと縁があって知り合い、海外に拡散していきたいという思いと私たちのニーズが合致し、3年前から取り扱っている。日本各地の梅酒をメインに販売している当店で、一番人気なのが芋焼酎仕込みの小鹿梅酒。甘すぎずすっきりした口当たりが台湾人消費者に好評」だという。
川畑大介所長は「鹿児島といえば焼酎が有名だが、今回はお酒のアテになる魚類加工品や漬物類も一緒に紹介できたので、コロナ禍でもおうちで併せて楽しんでいただきたい。今回のイベントを通して、台湾に住む皆さまに鹿児島県産品を手に取っていただける機会が増え、より鹿児島について理解を深めていただければ」と期待を込める。
6日・7日には、台北と高雄のホテルで旅行会社向けのイベントも開催された。