日本人イラストレーター・原田治さんが手がけたキャラクターブランド「OSAMU GOODS」の誕生50周年を記念した企画展「OSAMU GOODS 50周年展-原田治のOSAMU GOODS STYLE」が6月26日、華山1914文創園区 (台北市八徳路一段1号) 中4B館で始まる。海外での大型開催は今回が初めて。
台北・華山で原田治さん「OSAMU GOODS」50周年展 海外初開催
会場には、原画やデザイン資料、歴代グッズなど300点以上の展示品が並び、ブランド誕生から現在までの歩みを6つの展示エリアで紹介する。台湾では初公開となる大型の「JACK & JILL」立体オブジェも展示し、フォトスポットとしての利用も呼びかける。
展示では、原田さんが1946年に東京・築地で生まれ育った幼少期から創作活動までをたどることができる。戦後間もない築地で、海外から輸入された缶詰やパッケージデザインに囲まれて育った経験が、後のアメリカンテイストあふれるデザインの原点になったという。
10代になると輸入雑貨店「American Pharmacy」に通い、アメリカの雑貨や広告デザインに影響を受けた。その後、イラストレーターとして雑誌や広告制作を手がけ、1976年に「OSAMU GOODS」をスタート。子ども向けキャラクターではなく、中高生や若い女性を主なターゲットとしたライフスタイルブランドとして展開したことも紹介している。
展示では、1970~80年代の日本で広がった「ファンシーショップ」文化にも触れている。文具や生活雑貨を扱う専門店が若者文化の発信地となる中、OSAMU GOODSもノートやハンカチ、マグカップ、Tシャツなど日常使いできる商品を数多く展開し、「キャラクターを暮らしに取り入れる」というライフスタイルを提案してきた歩みを紹介する。
会場では、完成した商品だけでなく、制作工程も公開。原画の線画をはじめ、色指定や印刷指示書なども展示し、デジタル制作が普及する以前の制作工程を紹介。イラストだけでなく、文字やレイアウトを含めたグラフィックデザインも展示し、当時のタイポグラフィーや制作手法を知ることができる。さらに、インターネットが普及する以前のファンクラブ文化についても紹介。会報の発行や限定グッズの配布、ファンイベントの開催などを通じてファンとの交流を深めていた取り組みを展示し、ブランドの歩みを振り返る。
展示後半の物販エリアでは、50周年記念商品や台湾会場限定アイテムを販売。1985年発売のブックエンドを復刻した書籍スタンドをはじめ、掛け時計、キャップ、Tシャツ、ノートパソコンケースなどの新商品を用意するほか、オリジナルのデザインTシャツを制作できる「OSAMU GOODS STYLE Tシャツワークショップ」も展開する。
開館時間は10時~18時。9月13日まで。